2025 AJCC 予想

馬場の荒れが強くキックバックが飛ぶのは4角とゴール前の坂のあたりが中心で、冬の芝+開催最終週という事で全体的にパワー感が必要。

外回りなので下り坂からの勢いを活かそうにも4角の荒れである種のブレーキ、そこから再加速しても坂の荒れでブレーキ、という事で軽い瞬発力やトップスピードは活かし辛い。

軽いトップスピード<中速のパワースピード。

差し・追い込み・瞬発力<先行・登坂力・持続力。

こんなイメージでレース像を掴んでいきたい。



そうなるとダノンデサイルはとりあえずぴったり。

一瞬のキレよりも中速のパワー的な持続タイプ。冬の中山重賞実績、持続質展開での好走。

前走の有馬は疲労薄を活かした思い切った逃げの手で3着。人気以下の着順だから激走ではない=ストレスは残っていない的な話は置いておいて、単純に挙動を見た印象として「凡走」。とっておきの逃げという手を使っても連対出来ないのかという残念さが自分の中で強い。

前走の凡走が個体の活力の枯れ始め(陣営のコメントにもそんな雰囲気の内容があったが)のサインなのか、間隔を詰めた今回に対してお釣りが残っていると取れる凡走なのか。要するにこのどっちなのかが焦点。

前者なら仕上がりが早いエピファネイア産駒がピークも早く迎えてしまうエフフォーリアのパターンがある。後者なら適性的にドンピシャなのでほぼ確実に連対はして来るでしょうとなる。

この段階でどっちかを明確に読み切るのは難しいでしょう。個人的には6:4くらいで前者(枯れ始めたエピファ)の方が濃いと思っているので連対を外すイメージも持ちながら、でも頭もあり得るよね、という扱いになってしまう。

仮にここで消して走られてしまっても、逆にこの後が怪しくなっていくので消し続けて飛んだ所で回収という中期の構想に切り替えていく事も出来る。



レーベンスティール

これは分かりやすい瞬発力タイプで、好位で脚をためて瞬間的に抜け出す形が勝ちパターン。

道中の緩みがなかったり、追走に苦しんで後方からになったりすると自身のストロングポイントを活かせない、というのが少頭数東京スロー→格上げ多頭数福島持続質のラジオNIKKEI。ここの挙動を見て延長向きの差し馬だねという事でセントライト、オールカマーで◎評価したのがこの馬に対する個人的なスタンス。

前走の秋天は1角の不利+格上げ短縮で位置を取れずというのもあったが、15頭中11頭が33秒台以下の上がりが使えているように道中が緩過ぎてほぼ全馬が直線で似たような速い脚を使えた事で、この馬の瞬発力性能が相対的に強さを失ってしまったレース。

格下げ+延長という今回の条件はこの馬にとってかなり良いのだが、唯一にして最大の懸念は今のパワー持続優勢の馬場がどう出るかという所。この馬の良質さ、軽やかさ、瞬発力が綺麗にハマるレースではない。



コスモキュランダ

これはベタ。中山実績は言わずもがなでパワースピードのイメージにも合うし力強い登坂力もある。

見え過ぎていて棒球感がある所が引っ掛かるのと、捲りでの凡走が続いて馬がマンネリを感じている可能性がありそうな所くらいか。

前に行くか、皐月賞のように素直に差すか、捲り以外の脚質転換が欲しい



ボルドグフーシュ

前走の捲りが復活を期待させているが、改めて見ると個人的に闘争心や覇気を感じない気の無い捲りに感じたのでここでは評価せず。



【評価】

◎ディープモンスター

◯ダノンデサイル

▲コスモキュランダ


ディープモンスターだけ上で触れてないので軽く。

中速スピードのパワー+体力タイプで最初に書いたレースイメージにピッタリなのでは。

京都の平坦直線では道中のペースや展開云々より単純にこの馬より軽い脚を使える馬がいるので勝ち切れない。(稍重になったアンドロメダでは勝ち切れている通り)

前走の位置取りショックを掛けての挙動の躍動感が良く、交互で今回は反動×と取るよりリズムチェンジを見ても良い人気推移(好走後なのに人気落ち)。

あとAJCCの過去の好走馬をざっと見た時に王道系の良質馬が少ない事。寧ろボッケリーニ、ノースブリッジ、ダンビュライト、マイネル系数頭のように主要所ではスピード不足で足りなくなってしまう馬が目立つのでそこに嵌められそうなディープモンスターを本命に。


ダノンデサイルに関しては他に頭まで見れる馬が少なかったので、それであれば逆に来るパターンを見て2番手に置いてみようと。


コスモキュランダは棒球感が強く、押さえの評価に留めた形。

WIN5、このレースはディープモンスター、ダノンデサイルの2点で。

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