2022 中山記念 回顧

【評価】
◎パンサラッサ
◯カラテ
△ヒュミドール
△ダノンザキッド

1着：パンサラッサ　LS G2.5
相変わらず派手なレースをしているがやはり本質は体力系のLSであくまでG2ちょい下くらいの格。そんなに強いとは思っていないが、「捕まえに行くと自滅してしまう」という感覚を他陣営が強く感じていそうで、ある種の量(本質を隠すという意味で)を纏い始めてしまっている。馬単体としては本質的に量系ではないし、良質でもないのでG1では割引気味で考えて良いのだが、他馬が潰しに行ったりしてこの馬の量的なところを削ぎ落とせるかどうかに注意が必要。G2以下では量優位で見た方が良さそうかな。

2着：カラテ　SL G3
良いSだがこのあたりが上限という挙動。明確に後ろにLを抱えているので、強いSだけでなんとかなるという構図には基本的にならない。Sが生きているタイミングならG3〜G2でなんとか食い込んでくるという馬質。

3着：アドマイヤハダル　M(LC)　OP上位〜G3
LCベースのM系で、悪質ではないのだが現状はもう一押しのSが足りない。まだ明け4歳で成長の途上での中山記念3人気3着はギリギリ合格点はあげても良いので、これを見て「強くない」と切り捨てるのではなく、一歩引いた目で今後を優しく見守ってあげたい。

4着：ガロアクリーク　量SLc　OP〜
スプリングSと皐月の時は基本的なSと一定のC質を見せていたが、ディセンバーSの時から今回もそうだが近走なかなか本質で走らない。恐らくSLベースで多少のC保有というイメージ。量的な走りで4着なので更に上のパフォーマンスの可能性は持っているが、現状は1年以上スイッチが入っていない事になるのでその点には注意した方が良い。今回の4着はこの馬以下の相手ががっつりパフォーマンスを落としているし額面通りには受け取らない方が良い4着。ただ上跳ねの可能性は秘めているという認識。

5着：ウインイクシード　MLC OP〜G3掲示板
無難な脚質、無難な能力、無難な馬質。バテて凡走している馬は差せるが、頑張って好走している馬には差されるという内容。Sの減退が顕著なので重賞でこれ以上を望むのは酷だと思う。

6着：ヒュミドール　SL G3
日経賞4があるようにカテゴリー的に(短くて)厳しい所に休み明けで出て来て追走に苦しんだ形。ローカルのG3以下でちょこちょこというタイプかな。

7着：ダノンザキッド　SL G2.5
昨年の皐月賞で大きく鼻っ柱を折られたのが初めての挫折という事でかなりトラウマになっている感じ。スタートもそうだが4コーナーで明らかに投げている。詳細は明言しませんが、僕は馬の記憶は半年以上、1年未満は残っているという判断です。これ以外の理由をつけて無理やり今回の凡走を説明しようとするよりはトラウマという要素に委ねておきたいと思います。

8着：ワールドウインズ　LS OP
9着：レッドサイオン　M OP
どちらも特徴が際立っているタイプではないし、自身より上の格である重賞では基本的に厳しい。

10着：コントラチェック　M G3掲示板
馬の能力的にはもう少しやれても良いのだが、とにかくタイプ的にもトラウマ的にもパンサラッサとの相性が悪かった。

11着：ワールドリバイバル　LS 準OP
12着：マルターズディオサ　LM OP〜G3掲示板
13着：ソッサスブレイ　SL OP下位
マルターズを触るのも確実にここではないし3頭とも特にないです。

14着：ルフトシュトローム　量
今後再浮上しないかもしれないが、本質で走っていないので今回の凡走を受けてどうこうという事はない。

15着：ゴーフォザサミット　LM OP
16着：トーラスジェミニ　LS OP〜G3
この辺も特にないです。

省略した部分が多いですが、予想段階の想定を良い意味で裏切る馬がいなかったのでこのくらいで足りているかなと思います。
カラテの単については色々と考えましたが、仮に今回両獲りを目指して複勝を選んでいた場合に、「パンサが飛んでカラテが勝っているのに複勝しか持っていない」というパターンの方が個人的に痛恨なので(パンサが飛んだ場合にカラテは頭が見えていたので)欲張らずこれでOKという結論に至りました。