これは、私たちの解放物語 ~リトリートin Bali vol.1 ~
NOBI by Noriko主催のリトリート in Baliに参加してきました。
ピラティスとヤムナのサロン、ノリコ先生が主催する、バリで癒されながらピラティスとヤムナをしましょう、という趣旨。参加者は日本津々浦々から、または別のアジアから、はてまたバリから現地集合など様々。
数日間の体験は
文字で表すと異国のリゾートで体を動かす、ということに他ならないのだけれど、もう、言葉を尽くせど尽くせど、それが陳腐に思えるくらい、でっかくて、あったかくて、大切なものを胸に抱えて帰ってきた。
ウブドの大自然に囲まれながら、風の音と鳥のさえずりと小川のせせらぎだけが聞こえる宿では眠るのも惜しいくらいの心地よさでもあり、ひとたび眠れば起きあがるのも惜しい景色がベッドの前にある。
最終日はスーパームーンで、変わったオレンジのお月さまパワーを頂いた。
何百回言っても足りない、幸福感。心地がよくて、1人で居たら思わずニヤニヤしてしまうし、皆で集まればゲラゲラと笑っている。
でも、時に感動やこみあげてくるものに抗えず、涙が流れる瞬間もある。
「さっき泣いたカラスがもう笑った」これは子どもの移ろいやすい喜怒哀楽を表す表現なのだけれど、確実に私たちは子どもみたいに過ごしていた。
参加者の顔を見てノリコ先生が言った。「皆どんどん少女みたいな顔になっていってる」と。それは、私たちの気持ちが溢れ、涙で浄化され、また違う笑顔になっていく様子を見ていたのかなと思う。
いろんな決心をして、BodyとSoulを連れてくる
私たちは、普段から忙しい。仕事だったり、家庭のことだったりと、多岐に渡って色んなことを考えながら暮らしている。
でも、そうしているうちに、いつしか自分よりも他人や外が優先になり、割く時間も、神経も、労力も外に向けて使っている。
私に限って言えば、いいお母さんで、いい大人で、いい仕事人であろうと他人を意識するがあまり、自分のことは後回しばかり。
お母さんてそんなもんだ、そんな中にも子どもの成長っつー楽しみもあるってもんで、なんて言い訳してまとめようとしている最中、ぽっかり空いたスケジュールと、友人であるノリコ先生ことのんちゃんに「おいでよ!」と背中を押され思い切って飛び込んでみることに。
おそらくバリで集まった参加者は、それぞれ抱えているバックグラウンドは異なれど、いろんな思いから、決心して、なんとかして都合を付け、自分のBodyとSoulを、日本からしっかり半日かかるようなバリに連れてきた。「よっこらせ」というか、「えいやっと」というか。
だからこそ、バリに到着した時点で、既にオッケーなのだ。よくぞ頑張って己をここまで連れてきてくれた、と、自分の中に住む「小さな自分」が、大きくガッツポーズしていたことだろう。
リトリート?ミステリーツアー?
先に言っておくと、これはよくある静かに自分を見つめ直すリトリートとは趣が異なるものだった。もちろんメインはピラティス&ヤムナだけど。
それは主催者のりこ先生のキャラクターもあるだろう。ラテン気質かおっちょこちょいが逸脱してるのか、でも一周回って愛すべき存在。そこに皆が持ち合わせるエネルギーが共鳴し合って、もう何でも許容できるオールオッケーな空気で暮らしていた。
結果、プログラムが新たに追加されたり、行先が変更になったりなど、ハプニングもあったけれど、すべての瞬間を、面白い人生を歩むかのように、皆で楽しんでいたっけ。
だから、笑いあり、涙あり、しっとりしたり、テンションアゲアゲになったりと、感情の振れ幅も忙しい。これはリトリート、というかミステリーツアー?いや、もはや闇鍋!(スーパーいい意味で)
でもその闇鍋を美味しく頂きながら、私たちはどんどん身軽になり、何でもありになり、気づいたら日本では絶対にしないだろう、すっぴんでビキニでサウナ入って踊ってた(笑)って、どんなリトリートだよ!
(この顛末は次かその次の回で書きます)
これは、私たちの解放物語
少しずつ、少しずつ。玉ねぎの薄皮を剥くように解放していった気分。最後のクラスを終え、自分を日本に連れて帰ってきた現在、同じ日々が繰り返されていながらも、何かが確実に違う毎日をすごしている実感がある。
数日間が、とてつもなく長い時間に感じたように、そこでの思い出と感じた感情が、ぎゅぎゅっと濃縮されて、心のひきだしにちゃんとしまわれている。だからいつでもどこでも、あの時間に立ち返ることができる。
今でもバリで見た朝の景色や夜空を思うと、嬉しくて涙が出そうになる。思い出すたびに、大自然の景色、風の音や、鳥のさえずり、メンバーとのおしゃべりや大爆笑、流した涙とハグした感触がこみ上げてくる。
持って帰ってきた「あったかくて、大切なもの」は、それぞれ違うかもしれないけど、私は自分の身近にいてくれる人に溢れんばかり感謝と、私は私でいいじゃん、何でもやってやるよという、鉄砲玉みたいな若い頃に抱いていた自信を思い出せたこと。
「バリリトリート」。たった7文字の経験は、一生ものの宝物。
今日は今の気持ちだけ。何をしていたかの詳細は、また次回。
11月22日 サカシタカオリ
追記:帰国してから5日、書きたい気持ちがありながらも、自分というフィルターを通して書くとあの体験がスケールダウンしてしまいそうで書けず。まずはVol.1。待て次号、です。