母にされて嫌だったこと
こんなことを書いて何になるのか?
母親を責めて楽しいのか?
たったこれくらいのことを恨んでる?
色々思われてしかたない記事です。
自分でもよくないことをしている自覚は有り。
自分が娘に同じことをしないようにするために書き残すという苦しい言い訳をしておく。
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私立中に進学したので、地元の友達は皆無。なので成人式は行かないと決めていたが。
記念写真くらいは撮って欲しかった。
思い切って母に願いでたら
「写真なんて欲しいの?まさかそんな馬鹿馬鹿しいこと言われるとは思わなかった」と一蹴された。
母では無理だと叔母にお願いしたが、すぐに話が母に回って「なんで他人に迷惑かける?」と怒られた。
それならばもう放っておいてくれると信じていた成人式当日は、家族で神社にお参りと勝手に決められ無理矢理連行された。七五三かよ。質素、堅実、家族思い。結局母の求めるものはそこ。
後日、大学の友達間での写真見せ合いがはじまった時は、そっと席を立つしかなかった。
後日、母が友達との電話で高らかに言い放ったのを聞いてしまった。
「うちの娘は成人式に行かないというから、着物も借りなかったのよー。相変わらず手をかけさせてくれない子でしょ」
手をかけてほしかったです。
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大学に入って、私はコンビニでのバイトに憧れていた。面接もいくつかいったがか、タイミングが合わず採用時期が保留になったりしていた。
そんな私に突然母が言った。
「さっさとバイトも決められないみたいだから、私が頼んで来てやった。
今すぐここに電話しなさい」
は?何それ?
抵抗するも「私に恥をかかせないで」「近所でバイトするのが一番」
とまくしたてられ、電話をかけざるを得ない状況になった。
「母親がバイトの件で電話しろって言うんで電話した〇〇です!」と超感じ悪くしたにも関わらず、即採用されてしまい、私は働きたくもないパン屋で初めてのバイトをした。近所の人が来まくって、〇〇さんの娘さん!といちいち声をかけられるのがイヤでしかたなかった。さらには親が時々買い物に来てはバイト先の人に挨拶をするのはもっとイヤだった。
店のスタッフの中では、親がバイト頼みに来た箱入り娘という噂が立っていたが、それを否定したくてめちゃくちゃテキパキ仕事を頑張った。最低限失礼のないと思われる1年間働いて、すっぱりと辞めさせていただいた。
残りのパンを時々もらったり、新製品の試食をさせてもらえるのは美味しい職場だったが、1年で10キロ弱体重が増えた。
バイトくらい、親の目の届かぬ場所でしたかったです。
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人との縁を大切にしなさい、というのは最もなことである。
母は妙に顔が広く、友達が多い。悪く言えば八方美人。
「〇〇さんがあなたと話したいっていうから、お宅に伺って」
「遠い親戚の〇〇さんが出張で来るから会いに行きなさい」
「従兄弟の〇〇くんが大学に合格したからお祝いの手紙を書きなさい」
子どもの時からこんなことばっかり言われて違和感を感じていたが、私が大人になってからも母はこんな命令を平気でしてきた。あまりにも嫌すぎるので拒否する私を母はなじる。
「だからあなたは友達が少ない」
「だからあなたは彼氏もできない」
「自分の気持ちを犠牲にしたって人を喜ばせられる人間にならないと」
めちゃくちゃだ。
私が実家を離れてからは、母の知り合いや親戚が私の住まいの近くに観光に来るたびに連絡が入り「会ってきてよ」と。
さすがに我慢の限界を越えた。なぜ貴重な時間を母の知り合いと世間話をすることに費やさねばならぬのか?母の友達を喜ばせなければならないのか?
ここは相談した父が助けに入ってくれた。父も母に同じ類のことを言われるのが嫌でたまらなかったらしい。
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以前の記事にも記したが、自立の強要が過激だった母。
みんな母と来ている場面で独りぼっちなのは、本当に嫌だった。
今の時代だったらネグレクトすれすれじゃないかと思うこともたくさんある。
中学高校のとき、「師匠」「門下」「弟子」などのしきたりがある独特の世界に身を置いていたのだが、入門の挨拶についてきてくれなかったり、発表の舞台にきてくれなかったりして、これもまたしんどかった。
「親掛かりでしなくてもいい」
「お中元お歳暮はちゃんとしてる」
そんなことを言われても、芸事の世界では通用しないのだ。親が来ていない=礼儀がなっていない、と見られるのだ。
結局のところ、芸事というところには、母は価値観を見出せないのだろう。
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残念なことに、母にされて嫌だったことはまだまだ他にもある。
結婚してからのことを書くときにはどうしてもそのことに触れなくてはならないから、またその時に。