【MAMABIPARK×CHOUCHOU武藤さん】ママ美容師雇用特化の実態とは?
こんにちは。こんばんは。
おはようございます。
自宅でのパソコン作業は
「ディズニーランドへ行くための軍資金作り」と
娘に叩き込んでいたところ、
たまにサボると
「ママ、ディズニーランド行くんじゃないの?」と煽られる、
ママ美容師ライターのサカリです。
娘は4歳まで癇癪持ちで本気で悩んでいましたが、5歳になったとたん、
めきめきとしっかり者になり、今では私の良き理解者。
家事の甘さも指摘され、すっかり小姑化しておりますw
とまあ、前置きはさておき。
今回は!
3月30日に開催された
ママ美容師オンラインコミュニティ【MAMABIPARK】と福島県で3店舗ご経営されている【ショート・ボブ専門美容室 CHOUCHOU】グループの武藤鎌矢さんの
対談式公開コラボウェビナーのレポートをお送りします!
☑︎ママ美容師になって働き方に悩んでいる
☑︎ママ美容師としてどんなサロンが向いているのか
☑︎サロンでのスタッフとのコミュニケーションのとり方は?
というママ美容師さんはもちろん
☑︎ママ美容師を雇用したい
☑︎ママ美容師とサロンがwin-winな関係になる経営の仕方
を考えていらっしゃるサロン経営者さんのための一時間半!
MAMABIPARKが発足される以前に開設された
「ママ美容師と美容室オーナーさんを繋ぐオープンチャット」にて、
開設当時からママ美容師の悩みに寄り添った言葉を送り続けてくださっていた武藤さんとMAMABIPARK主催・ゆうこさん(通称ゆうこ園長)による「ママ美容師の働き方」を本音で語っていただきました。
(僭越ながら、MAMABIPARKのおしゃべり特攻隊長としてウェビナーのMCを務めさせていただきました、わたくし。)
なぜママ美容師の雇用を特化したのか?
ママ美容師って急な早退や、技術面の不安定さでなかなか求人が難しいことも少なくない現実。
やっとの思いで入社、もしくは以前のサロンに復帰しても離職されてしまうことも多々あります。
ですが、武藤さんのサロンは、なんと、ママ美容師さんの離職率が0!
「ママ美容師が働きやすいサロン」を求人コンセプトとして、ママ美容師雇用特化を掲げていらっしゃいます。
なぜ、ママ美容師の雇用を特化しようと思われたのでしょうか?
それは、武藤さんご自身の深い愛情が背景にありました。
かけがえのない子どもとの時間を大切にしてほしい。
「美容師じゃなかったら保育士になりたかった」とおっしゃる大の子ども好きの武藤さん。
ご自身も2人のお子様がおり、奥様が日々育児に奮闘されているお姿を自社サロンのママ美容師たちにも重ね、経営者として働きやすく家庭での負担を軽減する環境を作ってあげたいという想いがありました。
美容師という仕事だけでもハードワーク。
それに加えて、家事や育児のタスクをこなす毎日。
ママをしながら美容師をするというのは、
体力だけでなく精神的にもツラくなってしまい、結果的に美容師を辞める選択を余儀なくされるのも珍しくありません。
帰ってからも片手間に子供の相手をし、ライフワークバランスを上手くできないことに自分を責め、寝顔を見ては涙を流す毎晩を過ごしています。
美容師のことに一生懸命になりすぎて、気づいたらいつまにか子供は成長していて、大切な幼少期の思い出はいずこ…
しかし、それでも「美容師という仕事が大好きだからできれば続けていきたい」。
そう思う方も多く、ママになっても美容師を続ける方は、向上心が高く努力家です。
武藤さんは、そんなママ美容師に
「せめて美容室での負担を極力減らし、家庭に帰ったらお子さんとの時間を大切にしてほしい。」
「そして美容室では、ご自身の力を存分に発揮してほしい。」
と強く感じ、雇用環境の改善に努めていらっしゃいました。
福利厚生や給与体制の充実化はもちろん、メニューや急な早退・欠勤への対応はマニュアル化を徹底。
時間管理においてはフレックスな体制で、空き時間は店舗を抜けたりするのもスタッフに任せていらっしゃるとのこと。
「10分でも時間があったら米が炊ける。夕飯時までご飯が炊けるかはママにとっては死活問題。」
と筆者自身も日々痛感しており、ちょっとした予約と予約の空き時間に一時帰宅ができるのは本当に羨ましいなと率直に感じました(笑)
働いていただいている、そして、働かせていただいていると想い合う関係性
「毎日出勤していただいていることは、当たり前ではありません。事故や怪我、何事もなく出勤し、元気で働いていただいていることに感謝を日々伝えている。」
そんな武藤さんの心遣いをCHOUCHOUさんのスタッフさんは全員感じており、
「働かせていただき、ありがとうございます」と心から伝え合っているそうです。
ママ美容師さん方は、働きやすい環境に甘んじることなく、努力と感謝を忘れないこと。
そして武藤さんも、その努力にしっかりと応えていくこと。
双方のリスペクトと感謝があることで、互いにwin-winな関係性であり、さらに売上も上げていけるだとおっしゃいます。
このような関係性が、イレギュラーな案件にもしっかりと対応できるのでしょう。
「休んでしまって申し訳ないとは思わないでほしい」
それは上辺だけの言葉ではなく、常日頃から武藤さんがサロンの想いを伝えているからこそ、サロン全体が共鳴しているのですね。
わたしたちママ美容師ができること
「アシスタントでママになって、本当に孤独だった。当時の自分のようなママ美容師を救ってあげたかった。」
ゆうこ園長の発信の根源。
どんなママ美容師でも、多かれ少なかれ感じたことがあるであろう
「ママと美容師をする不安」。
これは、孤独からくるものではないかと筆者もママ美容師として感じています。
完璧などないはずだ、と頭ではわかっていながらも、正解のないことがもどかしく、誰に聞いてもうまくいかないことも多いママ美容師。
家庭やサロン、スタイリスト、アシスタント…
環境はそれぞれで
それが良くも悪くも悩みをさらに深くさせる。
たとえ身近にママ美容師がいても、同じようにはできずに悶々とする日々。
責任感の強いママ美容師は、結局なにも解決できずに自分ばかりを責めてしまいます。
しかし、オンラインが発展し、MAMABIPARKが発足されてからは、全国各地のママ美容師が集結し「三人合わせれば文殊の知恵」
ではないですが、
今や170名のメンバーがいれば、沢山の経験がそこにはあります。
「子供が熱が出た時、オーナーさんになんて伝えれば良いか」
「休んだあと、スタッフやお客様にどんな顔を合わせれば良いか」
「こんな思いまでして、子供にこんな思いまでさせて美容師を続けるべきなのか」
不安で押しつぶされそうなとき、誰かの一言で今日も生きられる。
「私もそんなときあったよ」と
言葉で背中を摩ってくれる。
それが孤独を救う方法でした。
わたしたちママ美容師は、それぞれの経験を誰かに伝え、それがまた明日サロンで元気に働く源になるのです。
武藤さんのように労働環境を変えることはママ美容師には難しいでしょう。
ですが、不安や孤独で塞ぎ込まず、働くことに対してのモチベーションをどのように保つのかが、わたしたちができることではないでしょうか。
さいごに
「ママで美容師を続けるのは大変だ」
とはいえ、数年前に比べれば圧倒的に環境は良い方向に変化していると感じます。
それは、武藤さんのように経営者さんがカタチを作ってくださった努力と
ゆうこ園長のようなママ美容師の声をあげてくれた方の努力の結果でしょう。
ママも美容師も安心して続けられることは当たり前ではなく、こういった方々の発信や家族や周りのおかげであるということも忘れてはなりません。
ですが残念ながら、美容業界においての男女の思考の違いによる壁は、未だゼロとは言えないのも現状。
ママでもそうでなくても、労働環境に悩むことなく「美容師としてお客様が笑顔になれること」だけに、集中できる業界になるように。
想いは熱く、そして愛は深く。
なにより、楽しく。
もし、あなたも想いがあるのであれば
伝えなければ伝わらない。
アクションの先にある変化はとてつもない反応になったと感じたウェビナーでした!
武藤さん、ゆうこ園長、ありがとうございました!
武藤さんのサロン
【ショート・ボブ専門美容室CHOUCHOU】
ゆうこ園長主催
ママ美容師とオーナーを繋ぐオープンチャット【MAMA✂︎OWNER by.MAMABIPARK】
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