大分トリニータの声明を読んでの率直な感想
はじめに
山形戦後のサポーターとの話し合いを経て声明を発表
山形戦後に久しぶりにレビューを書いたが、まさかこんな短いターンで投稿することになるとは自分でも思っていなかった。
だけど、このままでは日本vsバーレーン戦を観ている最中もモヤモヤした気持ちが湧き上がってくる気がしたので書きます。
想うことはたくさんあるのだが、ただただ率直な気持ちを吐き出したいと思う。
結論をいうと片野坂監督を解任するべきだったと思っている。
片野坂監督に欠けている資質
Xで観ただけなので現場の雰囲気は察することしか出来ないが、サポーターとの話し合いでの片野坂監督が発した言葉を聞いた。
成績不振の状況でのサポーターとの話し合いの場に監督が参加するときに、どのようにあるべきなのかと考えてみた
▼Worst
「辞めることをチラつかせる」
それは本来オリンピック中断期間があった2か月前に見せるべき覚悟だ。
ここで辞めるのはただの負け逃げでしかない。
指揮官たる者が絶対に見せることが許されない態度だという自覚がなさすぎる。
▽Still better
話し合いを黙って見守り、話し合いが終わった後に深く一礼して去る。
何も話さない方がまだマシ。
▲Better
「このまま逃げるように去りたくない。シーズン終了まで指揮を取らせて欲しい。頼むから私を信じて応援して欲しい」
監督がここまで覚悟を持った言葉を口にすればサポーターは素直受け入れるはずだ。
大分トリニータにとって片野坂監督は特別な人だから。
辞任をチラつかせた結果の残留では安心感はあっても期待感は持てない。
仮に解任されたとしても「続けたい」という監督の言葉を押し返しての解任という決断には確かな覚悟を感じることができる。
サポーターと社長の話し合いの状況を大局でみて、監督がとるべき行動はどうあるべきなのか?ということを思考すべきだし、本物の監督はどんな状況でもその視点で状況判断を行うと思う。
しかし片野坂監督は自分のエモーショナルな感情を優先させて発言している。社長が責められている場だからこそ出た言葉なのだろうが、断じて間違っている
サポーターとの話し合い程度の場を大局でみて有効な一手を打てない人が、試合中に大局でみた一手が打てる優秀な仕事ができる監督だと信じることができない。
人間としては一流
監督としては二流
モチベーターとしては三流
これが個人的に感じている片野坂監督に対する評価
人間的な魅力はとてつもなくある人というのは間違いないがモチベーターという資質を著しく欠いている。
残り8試合を乗り切るために必要なのは、戦術や技術や新たな戦力とかではなくて、今いる選手の心に火を点けてチームに燃え盛る大炎を起こせるかどうかだ。
大変失礼だが片野坂監督はこの任務を遂行できる人物ではないと思う。
サッカークラブの長に必要な覚悟
サポーターとの話し合いで声明を出したのはご立派だが評価できる内容ではない。
サッカークラブの長がこの状況でとるべき行動は、どのようにあるべきなのかと考えてみた
▼Worst
「残り8試合を現監督体制のもと強い覚悟をもって戦い抜く」
誰に対してこんなことを言っているの?
これを読みサポーターは
10年前も5年前も3年前も1年前もサポーターで、
1年後も3年後も5年後も10年後もサポーターなんだよ!!!
今シーズンの残り試合をどうするのかなんて言う程度のモノは声明なんて呼ばないんだよ。
かすかにでも希望が感じられる未来の話をしてくれよ。頼むから。
▽Still better
「片野坂監督との契約を1年間延長しました。J2残留に全力を注ぎますが大分トリニータは来シーズンも片野坂監督とともに戦います」
新興宗教かよ!ってツッコミを入れたくなるがまだマシ。
▲Better
「苦渋の決断で監督を解任しました。選手の魂に火を点けてJ2残留を実現できる監督を必ず連れてきます。私も残りのシーズンを全力で戦いますが、片野坂監督だけに責任を押し付けるつもりはなく、どのような結果になったとしてもシーズン終了後に辞任します」
切る覚悟が生まれないのは切られる覚悟がないからじゃないの?
前述したが片野坂監督はパリオリンピック前に切られるべきだったと思う。
実績のある監督がJ1自動昇格を目標にチームを始動させ、シーズン半ばにして目標達成が難しい現実に迫られたのであれば、目標未達成で解任されるべきだ。
このタイミングで解任されていたならば、まだ未来を見ることが出来たはずだ。
仮に片野坂監督続投でJ3降格になったら、正直片野坂監督の指導者としての国内キャリアは詰みだと思う。J1での監督経歴で東南アジアあたりの監督やってる未来はあるかもしれないが。
サッカークラブの経営は純然たる競争原理に基づいた弱肉強食の世界だ。
試合同様一瞬一瞬で状況が目まぐるしく変化していく。
その変化に適応するためには、タイミングを間違わずに切るべき時に切る覚悟が必要だ。怖くて切ることが出来ない者はその場所にいる資格はない。
「切るも情け」を知らない人間は苦しむ人を増やしていくだけだ。
サッカークラブの長になることが許されるのは、苦しみから解放するための介錯を覚悟を持って行う者だけだ。
おわりに
大分トリニータの声明を読んでの率直な感想
「あーあ、仲間を守るために片野坂監督とうとうゾンビになっちゃた……」
なんでゾンビになる前に殺してやらなかったんだよ。
さすがに片さんむげなすぎるっちゃ…………
(文中敬称略)
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