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谷川萌々子所属ローゼンゴート:リーグ戦第18節の雑感



はじめに

ダマルスヴェンスカン(スウェーデン女子サッカーリーグ)の第18節
ローゼンゴードvsブロマポイカルナの試合をFANSEATにてLIVE視聴
結果は3-0で安定の勝利
これで18戦18勝のパーフェクト過ぎる成績を継続
得点78失点5で得失点差+73は笑うしかない

ちなみにダマルスヴェンスカンの試合はFANSEATで視聴可能
アーカイブも含めて観られます
月額€9.99(¥1600弱)で、1試合単位€4.99(¥800弱)での購入も可能
アメリカの動画配信サイトなので加入は自己責任でお願いします
ちなみにW杯アジア2次予選のシリアvs日本戦を合法視聴できたのもこのサイト


ダマルスヴェンスカン日本人選手

現在ダマルスヴェンスカンには7人の日本人選手が在籍

FCローゼンゴード(1位/14)
10谷川萌々子
16門脇真依
ハンマルビー(2位/14)
6宮川麻都
16天野紗
ヘッケン(3位/14)
8北川ひかる
ユールゴーデン(9位/14)
27小山史乃観
AIK(13位/14)
5田畑晴菜

リーグ戦は続いているが、天野紗と小山史乃観は現在U20女子W杯に参戦のため離脱中。

以前にも書いたが、ダマルスヴェンスカンには籾木結花・宝田沙織・林穂之香・浜野まいかなどが活躍した功績によりリーグ全体に日本人選手のクオリティーに関する信頼感のようなものを感じる。


試合序盤の展開

力関係で言うとローゼンゴートのペースで試合が進むと思いきや、ブロマポイカルナの前プレが効果的で序盤は押し込まれる展開が続く。

この試合では序盤から谷川萌々子はボランチではなくて右のハーフレーン付近を上下動するポジションレスでフリーに動き回る感じの動きが多い。
3トップの右で前線からプレスを掛けていたかと思ったらボランチの位置でボール捌いてたり役割が良く分からない。本人の判断というよりチームからの指示で動いてる感じ。

最も対戦相手のブロマポイカルナは谷川を最要注意選手として常にアラートな反応をしているので、谷川を右で囮に使って左サイドで組み立てるという戦略なのか?とも思う。
が、いつもと勝手が違うのか上手くいっている感じはしない。

とは言え、自力の差はあるので15分過ぎたあたりからはローゼンゴートのペースになりつつあるなと思った矢先に左サイドえぐったところからのクロスで門脇が先制点を奪取。
(↓ハイライト動画へのリンク)


門脇真依が良すぎる

門脇のプレーをフルタイム出場でじっくり観たのは初めてだが、正直メチャクチャ良い。

3トップの中央でプレーしていたが、サイズは大きくないので背負ってのプレーはあまりないが一瞬でDFと距離を作ってレイオフしてすぐに裏を取る動きを繰り返し続ける。ペナ幅を意識して常に中央エリアで中間ポジションに陣取って変にサイドに流れるプレーをしない。

自陣深くに押し込まれた時は下がって逃げ道を作り出して、レイオフでまた前線に上がっていく。荒くモザイク掛かってたら南野拓実がプレーしていると勘違いしてしまうぐらい一瞬の動きにキレがある。
先制点もファーサイドでポストより外側にポジションを取って中に折り返すようにゴールに流し込んだポジショニングも良かった。

次のなでしこJAPANの監督が誰になるのか知らないが、絶対に召集して欲しい。今のなでしこJAPANの前線にはいないタイプの選手なのでかなり期待できると思う。


谷川萌々子は一体どうなってるんだ…

25分あたりで「MOMO‼MOMO‼」という監督の声掛けがあり多分スウェーデン語なので具体的な指示は分からないが、以降谷川がボランチを定位置にプレーし始めてからは試合が落ち着き終始ローゼンゴートのペースで試合が進み、当然のように勝利を手に入れる。

この試合の谷川はかなりパスミスが多い上に取られる場所も悪く相手にチャンスを与えるような場面が散見されたので途中交代かな?と思ったが結果フルタイム出場。

動きも重そうな印象で疲れているのかなと観ていたが、70分過ぎから運動量が急に増え前線に顔を出す頻度が格段に増してチャンスを作り出すという意味不明の状況が発生。

一体どうなってるんだよ谷川は…

右CKはずっと谷川がキッカーを務め、左CKは別の選手が蹴っていた。
左CKの選手が交代した後は両サイドともCKは谷川がキッカーを務めるようになった。
基本的に谷川のCKの質は高いのだが、
そういうことではなくて、
右CKでは左足でInSwingのボールを当然のように蹴り、
左CKでは右足でInSwingのボールを何故か当然のように蹴る。

いや、マジで、一体どうなってるんだよ谷川は…


ダマルスヴェンスカンの雑感

ダマルスヴェンスカンは試合前に選手が整列したところで選手の名前がコールされ、選手がお客さんに手を振って応えるという演出があった。
映像的にはすぐに選手のフォーメンション図が映し出されているので、あくまでも会場に足を運んだお客さん用の演出だけれども、観客数は多くはなかったがアットホームな雰囲気で「アリ」の演出だなと思った。

ダマルスヴェンスカンに限った話ではなく女子サッカー全体の傾向かもしれないが、簡単に倒れたりせずにファールアピールやレフェリーアピールがないのでInplayTimeが長く感じるので観ていてストレスを感じる場面が少ない。
この試合は怪我の治療なども特に無かったのでアディショナルタイムが前半1分、後半4分。
決してハイレベルな試合ではなかったがフラストレーションを感じずに視聴に集中することが出来た。

男子サッカーの方がレベルが高いかもしれないが、レフェリーへのアピール回数がインセンティブ報酬に含まれているのかと思うくらい時間の無駄にしか感じられない場面を見せられるのには辟易するし、女子の試合の何倍もストレスを感じながら観ている場面も多い。
女子サッカーから学ぶべきことがあるような気がするが…


おわりに

個人的にはU20女子W杯は谷川萌々子をはじめA代表経験者も含めたベストメンバーで参加して世界一になって欲しかったという想いがある。アンダーカテゴリーとは言え世界一になる経験から得るものは大きいと思うから。

ダマルスヴェンスカンは上位3チームがCL予選参加の権利を獲得できる。
とはいえ谷川は来年はバイエルンミュンヘンでプレーしているので、ローゼンゴートでのプレーはリーグ戦残り8試合を残すのみ。

年間リーグMVPを手土産にバイエルンに帰還してもらいたい。
もちろん門脇含めなでしこJAPANでの活躍も期待したい。


(文中敬称略)

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