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【マンガ五選3】独断と偏見で選ぶ、第一話が衝撃だったマンガ五選

現代の日本における漫画界の競争は極めて激しい。それだけに第一話で読者のハートを掴むことが極めて重要な要素になる(そのあたりは前回の記事で書いた、設定がぶっ飛んだマンガにも似ている)。とはいえ、最初からロケットスタートが過ぎるマンガを5つ紹介する。

1.暗殺教室

突如月を破壊した化け物が現れ、一年後に地球も破壊するという。日本政府が交渉したところ、その化け物は椚ヶ丘中学校3年E組の担任教師になることを希望する。この時点でツッコミどころが満載である。生徒たちも「まず2、3個ツッコませろ」と心の声で言っていたが、読者もそう思ったであろう。

初回の衝撃もさることながら、1年間という期限つき。果たしてこのテンションのまま最終回まで持つかと心配したが、勢いを維持したまま連載は進んだことは、作者の松井先生の力量の凄まじさを感じた。

笑って泣けてワクワクする名作である。


2.ワンパンマン

突如凶悪な怪人が現れ、人々は逃げ回り、建物は破壊される。人類の破滅かと思われたところに現れたのは、適当な顔のハゲ。その緊張感のない顔を見てますます怒り狂う怪人がハゲに襲いかかる。しかしハゲはワンパンチで怪人を粉砕する。

確かにバトルマンガの第一話の敵は主人公にあっさり負けることはままあることである。主人公が強過ぎるだろうと思うこともある。しかし怪人や破壊シーンの圧倒的な画力の高さに比べて、主人公の顔だけが適当すぎる。そしていくらなんでも主人公が強すぎる。普通もうちょっと追い込まれたりするもんだろう。

マンガのコンセプトがワンパンチで敵を倒すということだけに、連載をどうやって続けるのかと心配していたが、なんだかんだで10巻以上続いている。

3.AGRAVITY BOYS

少年四人が宇宙に旅立った冒頭のシーンを見ると、壮大な物語が始まるかと思った。しかし旅立った直後に地球の人類は滅びたという通信が入り、宇宙の不思議であっという間に目的の星に到着する。と思ったら謎の生物が現れ、性転換できるという謎のマシーンを渡してくる。

暗殺教室のようにツッコミどころな情報が多すぎる第一話である。少年四人は地球と人類の未来のことなど忘れたように、誰が女になるかと揉め出し、長年の友情にヒビが入りかかる。もう本当にどうツッコんでいいかわからず、ひたすら笑い転げた。

地球のお偉いさんは、少年四人だけ、女性を一人も入れないで、異星に送り込むなんて残酷だとは思わなかったのだろうか?それとも女性を入れたら余計トラブルの元になると思ったのだろうか?うーん。

4.ファイアパンチ

氷の魔女なる者によって世界は雪に閉ざされ、人間は飢えと寒さに絶望していた。生まれつき再生能力を持った主人公は、自分の体を村人に提供し、村は飢えを凌いでいた。

いきなりグロい。

かろうじて平和だった村だったが、突如軍隊が現れ、村を焼き払い村民は全滅、主人公の妹は行方不明、主人公は火に包まれる。しかし再生能力を持った主人公は炎に包まれながらも再生を繰り返し、最終的に炎を纏った超人として生まれ変わる。

志士雄真実か!

このマンガに関しては初回のインパクトがデカすぎたのと、半端にギャグを絡ませようとして、かつ敵が誰だか分からなくなってしまった感がある。


5.テラファーマーズ

火星を人間が住める環境にしたい。そのために丈夫な生物を送り込んでみよう。よっしゃゴキブリを送ろう!こんなことを政治家と科学者が真面目に考え、実行に移した(ちなみに現実にこういう案があるかは知らない)。100年後、火星に行ってみたら、ゴキブリは見事繁殖していた、やったー。

いやいやいや、おぞましすぎる発想だわ

ところがどっこい、先遣隊を送ったら、帰ってこなかった。そこで第二陣として主人公たちが送り込まれたら、そこで待っていたのは、とてつもなく進化したゴキブリたち。強くてデカくて速くて賢い。

いやいやいや、恐ろしすぎるわ。

もうファーストコンタクトのシーンが衝撃的すぎたよ。


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