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赤穂緞通 ぎおん Ako Dantsu Gion いちねんかんをともにするそれぞれの時間は あの優しい波のようだ

赤穂段通は、畳一畳分を製作するのに、一年を費やする、その時間をお客様と共に、まるで同じ時を、共に過ごして居るかのように、一日一日を織り込んで行きます。この1年間の手作業が、100年以上を共にする丈夫さと、一生物の価値を生み出します。

大切にして貰えると、輝きが増していきます。

中国やペルシア、インドなどのデザインソースをもとに日本独自デザインを加えた赤穂緞通には様々なデザインバリエーションが存在します。多くの国の文化が掛け合わさった美しい模様たちは、長い時間と場所を旅してきた歴史文化を感じさせてくれる。バランスの取れた風雅な文様、そこに赤穂緞通の世界が広がります。

こんな可愛いのもあります。狛犬ちゃん

綿100% 赤穂緞通は全てに綿糸で作られており、綿は、日本の気候風土に適した素材をしている。冬は暖かく、夏は涼しく、日々の暮らしを楽しませてくれる伝統工芸です。

赤穂緞通は、日本三大緞通の一つであり、その中でも最も繊細で丈夫であることから、京都の祇園祭では、屏風を飾る際の敷物として今でも愛されています。赤穂緞通の大きな特徴は、文様の美しさを際立たせるために、握りバサミで糸の毛足を短く切り取る 「摘み」という作業を行うことです。

この作業がとても大事で、職人の繊細さ、技術がここに現れます。

制作から100年近く経った古い赤穂段通も、職人が洗いを掛けると、絨毯ならではのふんわり感を取り戻し、生き返ることがあります。古く汚れたからと諦めずに修復依頼をしてみてください。破れや穴を修繕してから、洗いをすると新品に近い状態になる場合もあります。洗いが可能な丈夫さを持つのが、赤穂段通の魅力であり醍醐味。傷みがひどく修復が難しい場合は、小物などにリメイクし、新たな楽しみ方も。

生まれ変わる赤穂段通

伝統的な文様から現代的な柄まで、オーダーメイドで制作が可能です。好きな柄、大好きなものを織り込んでいくことが可能です。機織の物語には、イタズラをする星を閉じ込めるみたいなお話しもあったりします。思いや願いを織り込んで、大切なひとにプレゼントすることも良いのではと思います。

新たにデザイナーと制作も
無地も素敵です。

今回、赤穂緞通のアーティスト・織り手である、原田明子の作品を、写真を担当させて頂いて、赤穂緞通の魅力に夢中になりました。染めや柄のこと、歴史など潜り込んでいくと、とても奥深い世界が広がっています。ぜひ一度手に取ってみてください。

赤穂緞通 ぎおん Ako Dantsu Gion

プロフィール

原田明子 Akiko Harada
兵庫県たつの市生まれ  赤穂緞通の丹念な作業の積み重ねで出来上がって行く美しい絨毯に魅了され、師の工房へ通いながら制作を開始/2015 自身の工房「赤穂緞通ぎおん」立上げ/オーダーメイドによる一畳織の作品を中心に制作開始/ワークショップなどを開催し、赤穂緞通の技術や魅力を伝える。玄関敷や古緞通のコラージュ小物など現代の生活に合わせた作品も制作している。赤穂緞通の精密な技術を習得し、職人気質に品質の高い赤穂緞通を作り続けている。

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