もう一つのワールドイズマイン
VVという本屋で働いていた20代の頃、漫画コーナーを任されたことがある。漫画の売り上げは落ち込んでいて、芳しくない状態だった。そんなタイミングで新井英樹のワールドイズマインという漫画が復刻されることが決まった。新井英樹は冊数をあまり刷らない、増刷も望まないタイプの作家であることは知っていて、復刻を待望するファンがいる伝説の漫画でもあったから、売れることは確信していた。一冊2500円ぐらいする漫画が5巻でる、通常のコミックで八百円から千円ぐらいだから、一冊売るだけで3倍ぐらいの