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持続可能な農業・食生活をつくる

このページは、持続可能な農業・食生活をつくろうとしている方々のために開設しました。

現在の農業・食生活は、おそらく持続的ではありません。たとえば、農業関係で発生する温室効果ガスの総量は、人類が排出する温室効果ガスの約3割に上ります*1。農業・食生活を変えないで、温暖化による気温上昇を2度以下に抑えるという国際目標を達成することは、ほぼ不可能だとされています*2。農業関連の環境負荷はこれにとどまらず、富栄養化や水資源枯渇など多岐にわたります。

坂ノ途中は、この問題を解決しようとしている流通・販売企業です。私たちは流通の仕組みを変えることで、農業関連の環境負荷を下げようとしています。現在一般的な流通の仕組みでは、大量生産・大量消費が前提となっているため、環境負荷の低減が困難です。私たちは、それとは異なる流通の仕組みを作り、志を同じくする生産者の方々、生活者の方々とともに、農業関連の環境負荷の低減に取り組んでいます。

このような小さな取り組みが、より大きな社会変化につながっていく願いを込めて、私たちは、自分たちの手元にある知見・情報を公開することにしました*3。

坂ノ途中のような流通・販売企業は、生産から消費までの全体が見えやすい位置にいます。ですので、私たちから見えていることを、持続可能な農業・食生活をつくろうとしている方々にお伝えしていこうと思いました。そうすることで、より多くの方々が、目的に向かって有効に動けると思うのです。

もしよかったら、いくつか記事を読んでいきませんか? 現在のところ、2つのマガジンがあります。「食事から考えるやさしい環境学」は、おもに生活者の方々のためのものです。「IMM、やってみました」は、企業の方々の興味に合致するのではないかと思っています。今後は、生産者さんや行政の方々にも役に立つような記事を公開していく予定です。みなさまのお役に立てば、とてもうれしく思います。

IMMやインパクトレポートのご相談、講演のご依頼などは、下記フォームよりお願いします。

*1 Tubiello et al. (2021) Greenhouse gas emissions from food systems: building the evidence base. Environmental Research Letters 16, 065007. DOI: 10.1088/1748-9326/ac018e 

*2 Clark et al. (2020) Global food system emissions could preclude achieving the 1.5° and 2°C climate change targets. Science 370, 705-708.DOI: 10.1126/science.aba7357

*3 ほかに、私たちは『有機農業白書』というものを出版しています。こちらでは、より体系的な情報発信をしています。白書のVol. 0は無料でこちらからダウンロードできます。白書のVol. 1は有料ですが、ダイジェスト版は無料でこちらからダウンロードできます。


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