
【Session3】企業研修でのアートマインド®︎コーチングについてご紹介
開催日時:2023年8月
場所:LITALICOワークス(神奈川)
対象者:就労移行支援を行うLITALICOワークス神奈川エリアの職員様14名
WSにご参加くださった方より、ご自身のお勤め先でもぜひ対話型鑑賞を開催してみたいという有り難いお声掛けをいただきまして、企業研修へ挑戦させていただくことになりました。
当日は、14名の参加者が2つのチームに別れ、絵画を使用した「対話型アート鑑賞」を2回行ったあと、ある“音”を聴いてそこからイメージした情景を描くアートワークを行いました。
アイスブレイクなども含め「観る、聞く、話す、描く」を盛りこんだ120分のワークショップを体験していただきました。
1、アートマインドコーチングや対話型鑑賞とはどういったものなのかを知っていただくこ
2、職員様同士のコミュニケーションの活性化を図ること
を目的として開催いたしました。
開催後はアートの解釈の多様性に触れ、日々の生活や今後の業務に生かしていただくことができたかと思います。
ご感想の一部をご紹介いたします。
【ワークショップ全体のご感想】
「一つの絵を観て、他者の意見や感じたことを聴くことは、その人の深い部分を知ることに繋がりそうだなと感じた。今回は、自己開示が苦手な人の真の考えを知るヒントなどがありそうだと思って参加した」
「『こうあるべき』という思考に凝り固まっている人に受けて欲しいというか、効果のあるものだと感じた。どんな時も絶対的な正解を求めず、柔軟にいることを忘れないでいたいと思う」
「人はそれぞれ感じ方が違うことはわかっていたが、こんなにも色々な見方、感じ方があるのか!とびっくりした。また、他者の意見を聞いて、自分の見ている範囲が狭いことがわかった」
「普段感じる「価値観の違い」が同じものを見て、どう感じるのかをシェアすることで分かりやすく感じることができた」
「仕事の話などで時にヒートアップしてしまうかもしれないが、絵画を用いることでフラットに自分の意見、他者の意見を大切にすることができると感じた」
「他者と絵を見ること、同じ音楽を聴いて、絵にすることが、こんなに面白く発見があるとは思わなかった」
「同僚同士の新しい一面を見られた感じが楽しかった」
【ワークショップを受ける前と後で何か変わったと感じることはありますか?】
「自分で考える、他者の意見を比べる、良いアイディアを合わせるというサイクルが身に付いた」
「他者の感じたことを聞き、自分の視野が広がったように感じる。今後も他者の意見を大切にしていきたい」
「“見る”ではなく、“観察する”ということは本当に発見が多い。意識をどこにフォーカスするか、させるか、によって気づきは量・質ともに変わるのだと思った」
補足*
今回は14名様ということもあり、助っ人さんにお手伝いをお願いし、講師2名で伺いました。
企業研修としてのアートマインド®︎コーチングの役割
企業研修でWSを行う場合は、
・全体を見渡す癖をつけて多角な視点と分析力を鍛える
・アイディアを共有する力をつける
・社内のコミュニケーションを活性化させる
ことを目指したいと考えています。
絵画を使用するメリットとしては、区切られた世界を隅々まで観察する=全体を見渡す力を養うという意図もあります。
全体図をつかめると、不足していること、それを補う新しいアイディアなどの創造に繋がっていきますよね。
そして、根拠を示しながら自分の考えを相手に伝えるというビジネスでも必要とされる力を対話を通して育んでいきます。「対話型アート鑑賞」の場では誰もが対等な関係であることを大切にしています。
複雑な構造の問題に取り組む際に役立つ、複眼的思考なども鍛えることができますので、ぜひ、このアートマインド®︎コーチングを企業研修の一環として取り入れてみてはいかがでしょうか。
日々の活動などは別の記事やInstagram @sakanatsuk1でも公開しております。お気軽にお問い合わせください。
Vol,4につづく