29年間の魂の輝き/書く習慣Day15 誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ(本編)
※この記事はいしかわゆきさんの著書『書く習慣』の #書く習慣1ヶ月チャレンジ に沿って、1日1問質問に答えるかたちで執筆しています。
さかなさんですどうもこんにちは!
書く習慣本日のお題は『誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ』
『オススメ』ってむずくない!?
相手が誰かによるし!
その相手の気分にもよるし!
…と思いながら自分の #名刺代わりの小説10選 を見返したら一瞬でオススメしたい本が決まりました(笑)
私の #名刺代わりの小説10選 はこんな感じです。
う〜ん、雑食ですね。
そんななかぜひとも誰かにオススメしたいと思ったのはこちらです。
大崎善生著『聖の青春』
人を選ぶ作品が多い中でもこれは万人にオススメできるというのが理由の一つ。
間違いなく傑作なのに読書垢界隈でもあまり知られていない(気がする)のがもう一つ。
本当に傑作なのでぜひ読んで欲しいです。
この記事書くために自分の読書記録見返してみたら興奮しすぎて「最高の本でした!」しか書かれてませんでした。使えねーなおい!!
この本は、1998年に29歳の若さで亡くなった天才棋士、村山聖の一生を書いたノンフィクションです。
幼い頃に腎臓病を患った聖は、病魔に侵されながらそれでも生命を燃やして将棋に打ち込んでいきます。
「名人になりたい」
ただその一点を目指して。
この、村山聖という人間の魂の輝きが、あまりに美しくて。
決して立派な人間というわけじゃないんですよ。
腎臓病抱えてるのに深夜にラーメン食べたり、棋士仲間と徹夜で麻雀やったりもする。
不器用で、将棋以外のことは師匠に丸投げ。
でも、将棋に向き合うときの強さと日常生活で見せる弱さ、そういう全部に惹き込まれて、どんどん村山聖という人間を好きになってしまうんですよね。
先にも書いたように村山聖は29歳で亡くなってしまうんですが、そのシーンで読者の頬を濡らす涙は決して悲しいだけの涙ではないはずです。
その涙の熱さと、読後の充足感をぜひ味わってみて欲しいなと思います。
ちなみに将棋の知識全くなくても読めます。
私も久しぶりに再読しよ^^
▶次回は『誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ』の『映画編』です!