徒然に今の状況を書き出す

旅の期間、私の1日は大抵こうだ。

7時頃目が覚める。ベッドの上でできることをする。大抵は、iphone上で片手間にできるLINEやメールの返信(時差があるので、夜中に溜まった分に対し早めのレスが望ましい)、そしてkindle本を寝ながら読む。

大体が10時か11時にチェックアウトなので、その1時間前くらいからのろのろ動き出し、シャワーを浴びて支度をする。

チェックアウト後は、リビングかカフェかパブで、充電しながら仕事。大抵はビールを飲みながら。日本の職場ではNGだろうけど、アルコールの耐性には個人差があることを踏まえると、私にとってビールは仕事の妨げにはならない。

その日の仕事量や、その街にいる期間にも寄るが、興味があれば、観光など。最近はシェア電動キックボードにハマっている。これも日本の法律だと飲酒はNGだが、ヨーロッパは大抵2パイントくらいまでなら飲酒運転にならない。

今日やりたいことの終わりが大体見えたあたりで、今日の移動手段や宿を予約する。

電車内では、次の街の情報を調べる。見たいものや食べたいもの、歴史など。それ以外は仕事かkindle読書。バスや飛行機は酔うので、ダウンロードしたAudibleを聞いてることが多い。

宿とシャワーは貴重。節約の為に深夜移動にする場合もあるし、基本的にはチェックアウト〜チェックインの間は横になりたくてもなれないので、ベッドで寝れる日は大いに寝っ転がる。なんなら、深夜移動→朝〜観光→14時チェックインしたら一歩も出ずゴロゴロ→10時チェックアウト→観光→深夜移動を繰り返せば、宿代が2日に1回で済むと思っている。


私の1年は大抵こうだ。

日本で現場仕事をしている時期が半分(この時期は、その期間必要な生活費の1.5倍を稼ぐようにしている)、海外でフラフラしている時期が半分(この時期は、生活費の半分はリモートワークで稼ぐようにしていて、足りない分は日本で働いた時期の余剰を充てている)という感じだ。金は貯まらないが、一応非常用の貯金は少しだけあるので、しばらくはこの生活をするつもりだ。

完全にこのスケジュールで動いているわけではない。やりたい仕事があれば日本に帰るし、多く稼げれば長く旅をするし、余剰が少ない時は物価の安い国に行く、という感じで、1年の収支には赤字が出ないようにしている。


生き方の指針や将来の目標を聞かれると、困ってしまう。

私がいる業界は特になのかもしれないが(いやそんなこともないか?−他の業界にいたことないのだから−)、夢や目標を持っているのが普通だ。海外に行くと言えば、留学か社会勉強だと思われるし、何かを見つけて帰ってきて、それをきっと仕事に生かすんだと思われる。

私は決して、そんなことの為に旅をしているのではない。

旅が好きで、
いろんな国を見て周るのが好きで、
いろんな国の酒を飲みたくて、
その日行く街や泊まるところが決まっていないことに自由と喜びを感じて、
安い移動手段や宿を見つけることに喜びを感じて、
いかに少ない持ち物で生きていけるかを考えるのが好きで、
日差しの強い公園で横になるのが好きで、
出会う人と友達になるのが好きで、
その子とまた別の街で会えたりするのも嬉しくて、
ただそれだけの為に旅をしている。
つまりただの趣味だ。



趣味が旅だとは言っても、その土地を全力で楽しむわけでもない。

移動中は車窓も楽しむが、大抵仕事か読書をしている。
宿に引きこもって仕事かゴロゴロしているだけの日もかなりある。
日本食を見つけたら、値段が許す限りは飛びつく。
もしそこに風呂があったら、何を差し置いても入る。
教会と城と博物館と山登りに興味がないので、ヨーロッパの観光名所の半分は興味がない。
旅をするにあたり、趣味と言えるものは、実は飲酒とダイビングくらいしかない。


それでも旅が好きなのだから、そういう旅が好きなのだろう。つまり、自分の生活力の許す範囲で、最大限好きなことをしているだけなのだ。使うより多くのお金を稼いで将来の安心を買うより、ギリギリの生活でいいから好きにお金を使いたい。贅沢や快適さや美貌や見栄にお金を使うより、今の自分の心が踊るものにお金を使いたい。


時間も同じ。昔は、「こうなりたい」「この仕事がしたい」と思う自分がいて、その為に努力し、勉強した。役作りはいくら勉強してもしすぎることはないし、ダンスはいくらレッスンしてもしすぎることはないし、音源はどれだけ聴き込んでも聴き込みすぎることはない。多分、平均より思い詰めるタイプだったと思うし、適度でやめられない盲信的なところがあったと思う。

そんな時ふと、私はこのままだと、仕事の本以外読まなくなるなと思った。好きな音楽もしばらく聴いてないなと思った。努力して一生懸命な人生も楽しかったが、心に何がやりたいのか聞いてみる人生もありなんじゃないかと思った。

中学生の時の文集の将来の夢に、みんなが職業を書く中、モンゴルに行って、インドネシアに行って、ペルーに行きたいと書いてあった。そもそも、やりたいことは職業じゃなくていいんじゃないかと思った。


やりたいことをやる為に、仕事を厳選した。もしかしたら言い方が悪いが、努力をしないと得られない仕事、そして得られても稼ぎの少ない仕事は、つまり向いてないということではないかと思った。それを人生の中心に据えるならいい。でも私にとってそれは、今私の心に浮かんでる、<旅がしたい>とも、<好きな本が読みたい>とも、並行不可能なのものだった。そんなことの為に!と思われるかもしれないが、やっぱり私はちょっと極端なのかもしれない。

そして、これまた言い方が悪いかもしれないが、私がそんなに苦労なくできる、そして結構好きな仕事が、一つだけあった。これが、向いているということなんじゃないだろうか。案の定、この仕事に絞ってみたら、ありがたいことに、今のところ仕事に困ることはなくなった。そして絞ってみたが為に、この仕事における自分の価値(単価)を上げたいと思い、勉強もした。そしてよりこの仕事が好きになったし、ずっと続けたいと思っている。フリーランスで、1〜2ヶ月程度の単発で仕事を請け負えることも、生活スタイルにピタリとハマった。


今日は、仕事が終わった後、珍しく「勉強」をしてみた。旅中は、常に新しい情報を仕入れたり、その土地どちの歴史を勉強したりはするが、それ以外の勉強は最近はほとんどしていない。

勉強をしてみると、自分が意外と向上したがっているのを発見する。

努力せずに生きたいと思ってる気もしていたのだが、本業の方でより良い仕事をしたいと思っていることに気づいたり、勉強としては実は一度もちゃんとやったことのない語学に意外と興味があることに気づいたり笑、もう一個別に手に職をつけたいと思っていることに気づいたり。

ま、勉強したい時はすればいいし、逆も然り。続けるのが一番むずいしね。


ちなみに日本にいる時の生活は、
7時起き
10時始業
22時就業(早く終われば早く飲む)、飲み
0時就寝
です。





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