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主にキリスト教のことを書きます。

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  • 新約聖書を旅する

    新約聖書の出来事が起こったとされる場所を、Googleマップなどを通じて紹介していきます。

最近の記事

【フィレモンへの手紙】聖書クイズ

(1) フィレモンへの手紙は何章からなる? →1章のみ。 ちなみに、1章のみからなる書は新約聖書では、フィレモンへの手紙の他、ヨハネの手紙ニ、ヨハネの手紙三、ユダの手紙。また旧約聖書ではオバデヤ書のみ。 (2) フィレモンへの手紙は誰が書いたと考えられている? →パウロ (3) 執筆時のパウロの状況は? →投獄されている(イスラエル北部沿岸のカイサリア・マリティマ、もしくはローマの牢屋) (4) 宛先のフィレモンはどこの街に住んでいたと考えられている? →コロサ

    • 四旬節、受難節、レントの違い

      2024年は、2月14日の今日からレント(四旬節)が始まりました。 レント、四旬節、受難節などの言葉を見聞きしますが、これらに意味の違いはあるのでしょうか。 結論は、 「レント(Lent)」=「四旬節」です。 一方「受難節」は、文脈によって意味が変わります。日本のプロテスタントでは「受難節=四旬節=レント」で、同じものを指します。 一方カトリックでは旧来、四旬節の後半にあたる、復活祭前の2週間を指すPassiontide(英語)という期間があり、日本のカトリックでは「

      • マリアのエリザベト訪問はどこで起こった?【新約聖書を旅する】

        【記事の概要】 ・イエスを懐妊したマリアは、洗礼者ヨハネを妊娠中の親戚エリザベトを訪問しました。 ・エリザベトの家はエルサレム郊外のエイン・カレムという町にあります。 ・エリザベトの家があったとされる場所に、訪問教会という教会が立っています。マリアの賛歌(ルカ1:46-55)はそこで語られました。 ・訪問教会には、母エリザベトと幼児洗礼者ヨハネが水を飲んだとされる井戸や、彼らがヘロデ王の放った暗殺者から隠れたとされる岩が残っています。 ※前置きが不要な方は「⑥訪問教会

        • 受胎告知はどこで起こった?【新約聖書を旅する】

          【記事の概要】 ・天使ガブリエルはナザレに住むマリアを訪れ、主イエスの妊娠を告知しました。その場所はマリアの実家付近です。 ・マリアの実家とされる場所にカトリックの受胎告知教会があり、実家の遺構と伝わるものが残っています。この場所は、4世紀に聖ヘレナが特定したとされています。 ・マリアが水を汲みに出た泉とされる場所に、ギリシャ正教の受胎告知教会があり、その泉が残されています。これは、新約聖書の外典「ヤコブ原福音書」による伝承です。 ①受胎告知前回は、天使ガブリエルによる

        【フィレモンへの手紙】聖書クイズ

        • 四旬節、受難節、レントの違い

        • マリアのエリザベト訪問はどこで起こった?【新約聖書を旅する】

        • 受胎告知はどこで起こった?【新約聖書を旅する】

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        • 新約聖書を旅する
          3本

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          洗礼者ヨハネ誕生の予告はどこで起こった?【新約聖書を旅する】

          【記事の概要】 ・本連載では新約聖書の出来事が起こったとされる、具体的な場所を紹介していきます。 ・今回は洗礼者ヨハネの誕生を予告した、ザカリアへの天使の出現です。(ルカ1:5-20) ・ザカリアへの天使の出現は、エルサレム神殿の中で起こりました。神殿はその後破壊され、現在そこには岩のドームが建っています。 ①イントロ新約聖書には、主イエスの誕生や復活など、様々な出来事が記されています。それらは、どこで起こったのでしょうか? もちろん、聖書には具体的な場所が記されてい

          洗礼者ヨハネ誕生の予告はどこで起こった?【新約聖書を旅する】

          キリスト教徒は旧約の律法にどう向き合うべきか①

          本記事の要約 •旧約聖書には、ユダヤ教の伝統によれば613にものぼる、膨大な数の戒律が記されている。 •それら全ての戒律を守ることは不可能。キリスト教徒は戒律でなく、キリストへの信仰を通じて救われる。 •しかしキリスト教徒にとって、旧約の戒律全てを無視して良いわけでは無い。 •キリスト教では旧約聖書の戒律を、道徳律•祭儀律•司法律に3分類し、道徳律のみ守ることが求められている。 1.旧約聖書の613もの戒律旧約聖書には、非常に多くの戒律があります。ユダヤ教では旧約聖

          キリスト教徒は旧約の律法にどう向き合うべきか①

          ヘブライ語で主の祈り

          主の祈りは、キリスト教において最も有名な祈りです。 主の祈りと呼ばれる理由は、主イエス・キリストが自ら、私たちに与えた祈りだからです。 主の祈りは、マタイによる福音書(6:9-13)と、ルカによる福音書(11:2-4)の二つの福音書で記録されていますが、それぞれ少し違っています。 一般的にマタイの方が採用されるので、ここでもマタイに記載の主の祈りについて書きます。 イエスは弟子たちにこの主の祈りを何語で授けたのでしょうか。アラム語だったかもしれませんし、もしかするとヘ

          ヘブライ語で主の祈り