ドーナツが先か、ドーナツの穴が先か。
最近、図書館でこんな本を見つけた。
うん? ドーナツ? ドーナツの穴?と手に取ってみる。
するとドーナツの穴よろしく目次が穴になっている。
うん、これは突き抜けている。(誉め言葉)
そしてまえがきからしてこの調子である。
筆者は言語学者らしくドーナツとドーナッツの違いに
ひっかかりを覚えるのだが、それは序章にすぎず
ドーナツの穴という奥深いテーマにいきあたるのだ。
そんなこんなでドーナツの穴を
歴史学、経済学、物質文化論、コミュニケーション学、工学、数学、言語学、哲学とあらゆる方位から穴がなくなるほどにつきつめた
ドーナトロジー(ドーナツの学、doughnutology)なる一冊である。
ノリノリで研究している人もいれば、なんだか付き合いで一筆書くことになっちゃった的な立場の人がいてその温度差も読んでて面白い。
ドーナツって不思議な食べ物ですよね。
そういえば家にもドーナツの本何冊かあったなぁと思って探せばありました。
ドーナツといえば村上春樹だよな、というのはすぐに思い浮かんで
『カンガルー日和』に収録されている「図書館奇譚」に羊男が揚げたてのカリっとしたドーナツ差し入れに持ってきてくれます。
「図書館奇譚」は『ふしぎな図書館』という装丁でも刊行されていて、人に借りたんじゃなくて自分で買った初めての村上春樹作品だったから印象深いです。今はもう手元にないけれど、佐々木マキさんの絵がかわいい。
『なんたってドーナツ』はドーナツに関するお話がたくさん。
まだ読みかけで積んでる状態だけど、ドーナツ熱が高いうちに読もうと思います。
そんなこんなで皆さんドーナツ食べたくなりましたよね。
皆大好きミスタードーナツの写真を貼っておきます。
そういえば、『失われたドーナツの穴を求めて』を読んで初めて、
ミスドのドーナツポップがドーナツ成型時の繰りぬかれた穴部分だということを知りました。そうなんか!SDGSやん。ドーナツポップお得感あってしあわせになるよね。
今度ドーナツ食べるときはドーナツの穴に思いをはせて味わおうと思います。