メタバース一軒家コンテスト案「画竜点睛」

こんにちは。VR-TRPGクリエイター兼どっかの大学の建築学科生の逆凪です。

メタバースプラットフォーム「cluster」で開催される「#メタバース一軒家コンテスト」はご存知でしょうか?

「おもしろメタバース一軒家をつくろう!」というテーマで開催されたこちらのコンテストですね。ガチの建築コンペという訳ではなくカジュアルな内容で、興味を持った人もそこそこいるのではないでしょうか。

今回、かなり良さげなアイデアができたものの実装する暇が無さそうなので、この場で供養しようと思います。優秀で時間のあるshader書きがいたらぜひ作って見てください。たぶん優勝できます(知らんけど)。

コンセプト「画竜点睛」

“電気をつける”行為を音と光で気持ちいい体験に仕上げる

完全な状態が保たれるメタバースの建築に対し、暗い状態から始める事で自分と建築のインタラクションを実現するイメージ。

詳細

  • 電気のスイッチを押すと、スイッチから魚(2Dテクスチャ)が飛び出して壁を泳ぐ。

操作説明で詰まるのが目に見えているので変なUIは置きません。
Interactできるものは現実に根ざす物の方が良いですね。
2Dテクスチャの魚は、別に3Dでも他の動物でも良いでしょう。
3Dの場合は利用者にぶつかるのが厄介ですが、OnCollideItemTriggerでプレイヤーに衝突しそうになった時に透明化する処理を入れれば何とかなります。

  • 魚は壁を伝って部屋の奥へと向かって行き、魚が通った場所は明るくなる(電気がつく)。

ライトベイクをnパターン用意するのではなくshaderで管理するのが良さそうですね。下の初期モック動画では乗算テクスチャを動かしてゴリ押ししてますが…

  • 魚が細い柱や溝を通過すると音が鳴る。

テレビでの紹介を考えると特定の綺麗な動画が撮れる事は大事な気がします。写真や意匠系の建築模型は音/光の動きを軽視するのでこういうのもやってみたいなという願望も込めています。

  • 玄関では魚が泳いで鳴った音が「いってらっしゃい」「おかえりなさい」に聞こえる。書斎は消す時だけ「おつかれさまでした」に聞こえる。音程を似せるだけで言語にはしない。

ペットは喋らないから愛せる理論ですね。
自分の空間でありつつ、孤独を感じない設計です。

  • リビングのみ細い柱or溝の装飾を弄る事で電気をつけた時に鳴る音をカスタマイズできる。

“所有”し”定住”する一軒家の特性を”改造”による”変化”として引き出します。

  • 電気をつけ終わると魚は外壁に出て行く。電気を消す時はまた戻ってくる。リビングでは電気をつける時の音の逆再生を行いながら電気を消してくれる。

窓から漏れる明りや開放的なテラスによって自分が住んでいる事を周囲に示し、利用者は承認欲求が満たされる...という理論が建築には存在します。ホントに?と半ば疑っていますが、外壁に出ていく魚という形で使ってみる事にしました。
テレビでの紹介を考えると、電気がつく様子をまずは内装で見せた後に、「まだあるんです!」という風に外装の変化を見せると盛り上がりになるかも。

総評

「おもしろ一軒家」というある種矛盾したテーマに対し、確かに"おもしろく"、"一軒家"として自分が住んでいる様子が想像できる良いプランになったのではないでしょうか。

単純すぎてつまらなかったかもしれませんが、如何だったでしょうか?感想頂けると嬉しいです。暇だったら作ってみてください、権利は要らないので。

おわりに

ということでお相手は逆凪でした!これにて供養完了。

あ、あと内装についてはgrabbableItem増やしておくと利用者が勝手に"おもしろい"使い方見つけてくれたりしますよ。これはVRTRPGで培った(?)知見です。


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