個人がメタバースに築くユニバース【物語×VR】
一緒にメタバースを作ろうなんざクソ喰らえ。俺らが作るのはユニバースだ。
こんにちは。VR-TRPGサークル「ぐだぐだぶとん」代表の逆凪です。当記事は「clusterユーザーと再定義する非公式アドカレ Advent Calender 2021」の参加記事です。どうぞよろしく。
自己紹介
物語×VRのゲームワールド(主にVRで遊べるTRPG)を制作しています。シナリオもワールドもアバターも広報も渉外も大体一人で出来るようになってきた変態物作りマン。
VR-TRPG周りの話は多分↓にあります。今回はそんなにしません。
ユニバースとは
世界観を共有した作品群を、ユニバースと呼びます。
最も有名なのはマーベル・シネマティック・ユニバースでしょうか。マーベル・スタジオが製作するスーパーヒーロー映画を中心とした作品群ですね。
VR×物語を語る上で欠かせないMyDearestもクロノスユニバースを展開しています。
個人がユニバースを築く事ができるのか?
凄いゲームを見て自分もこんな物が作りたい!と思ったり、自己を投影して生まれた世界が欲しい!と思ったりするものです。そうして人間は創作を始めるんですね。
しかし、我々は創作を始める時に自分の身に余るような夢を見て、それを実現する道のりの遠さに心を折られそうになります。
これをできるだけ簡単に乗り越えてあげる為にできる事は①最終的に作りたい物のスピンオフから作る ②表現を物語のみに絞る(小説・TRPGシナリオ等)でしょうか。
ただ、実際簡単に乗り越える事ができるかと言われるとこれだけでは難しいですね。
...夢見た光景を、夢にすら見なかった光景を実現する事は、個人には不可能なんじゃないか?(鬱)
一筋の希望、メタバース(バーチャルSNS)
自分のアバターで仮想空間に入り、ユーザーが投稿したワールドで他の人と一緒に遊べるプラットフォームであるバーチャルSNS。
この「ワールド」という物が中々に良いんです。
①始めやすい
ワールドは別にゲーム要素が無くて良く、3Dモデルや音楽を好きに並べたワールドに誰かが集まって動く・話す等すればそれが一つの体験になる。言ってしまえば「最低限公開できる形」になります。(酷い言い方だがハードルが低いのは良い事)。
文字だけで語るのが難しい事は3Dモデルや音楽が補完してくれるし、3Dモデルや音楽は誰かが作ったアセットを使って大丈夫。プログラミングもメタバースプラットフォームならかなり簡単にできるようにツールが公開されています。
勿論、物語があるワールドの方が世界観を膨らませる事ができ、理解してもらいやすいので物語を使わない手は無いでしょう。
②広げやすい
イラストや漫画は毎回ほぼ一から作る必要がありますが、3Dモデルはどんどん蓄積していきます。(という話をイラストレーターの方に聞きました。)
作り続けていけば物語や3Dモデルが蓄積され、世界観を広げやすくなります。
築き上げられた「ぐだぐだユニバース」
未公開作品が多い(シナリオはほぼ完成している)ですが、本格的に取り組んだシナリオを何本も書いた結果、自分の世界と言える物が見えてきました。これを「ぐだぐだユニバース」と呼んでいます。
ワールド形式が自由なのも良いですね。上の画像の赤枠が「VR-TRPG」、青枠が「誰かになって世界に挑む物語×VR」、黄枠が「非ゲームワールド」であり、全てが対等な「ワールド」として、別のワールドに依存せずに存在しています。対等であるが故、新しく出た作品に合わせて過去作が更新され、設定が変更されることもあります。
メタバースがもっと日常化していけばワールドに小説や映像を置くという形でのユニバース展開も一般的になるかも。
一度では辿り着けない高みへ、世界と共に
人間、最初から超大作は書けないものです。しかし、物語×VRのワールド制作を重ねていくことで、最初は夢にも見なかったような世界がきっと築けるようになるでしょう。
少ない文字数からでも大丈夫です、物語を絡めたワールド作成をやってみませんか?(早く始めるだけお得です、メタバース原住民と名乗る方は是非!)
メタバースプラットフォームに伝えたい事
メタバースプラットフォームにおいて有力なIPとの連携が重要なのは言うに及ばずでしょう。
そしてこの記事で説明したように、今後メタバース産のユニバースが有力なIPとして台頭してくる可能性があります。これを上手くプラットフォームが成長させれば「clusterにはぐだぐだユニバースがある」のようになるでしょう。なるようにクリエイター側も頑張ります。
なので長期制作で生まれる作品・世界を評価し成長させるシステムがあるとありがたいです。プラットフォーム内でGame Of The Year等のアワードを作るとか。
終わりに
ここまで読んで頂きありがとうございました。軽率に創作の呪いを振り撒く良い話ができたと思います。
こういった世界を死なせず、成長させていく為に今後もそれなりに頑張っていこうと思っていますので、今後ともぐだぐだぶとんをよろしくお願いします。コミケが大きなモチベになるので来ていただければより嬉しいです。
現状、継続的にゲームワールドを作るサークルとして運営するのは結構負担が大きく、とりあえず答えをコミケに求めている感じなので…
また、ソーシャルワールドが苦手かつ作業量がやばい為、あまりclusterに存在している感が無いかもしれませんが、どこかで見つけた時にはテキトーに接して頂ければと思います。
ということで、お相手は逆凪でした!
ついでにコラムで書く予定だった最近の活動記録はこちら。