無音/sao

セメントで塗り固められた身体  
偽の洗浄剤かけても溶けはしない  

心の奥に潜む影は  
誰にも見えない、孤独の中で  
叫び続ける、無音の声  
解放を求めて、ただ彷徨う  

夜空の星も、冷たく見える  
その光さえも、届かぬ距離  
夢の中でさえ、自由は遠く  
囚われたまま、日々を重ねる  

破壊と再生、何度も繰り返し  
新しい自分を、見つけられるのか  
この硬い殻を、打ち破る日を  
願い続けて、ただ待っている

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