春は木の芽時の季節
季節の変わり目は心身共に体調を崩す人が多いですね。
気温差や気圧、環境の変化などが影響していると言われてますね。
春は「木の芽時」とも呼ばれています。
暖かくなり生命が芽吹く季節、一見すると素敵な季節ですが、この木の芽時は危険な季節でもあります。
上記に書いたように気温や気圧の変化から精神的体調を崩す人が増加します。
追い込まれて自ら命を絶つ方も多いです。
また、同じ疾患を持つ方々の名誉の為にあえて疾患名は書きませんが、この時期には精神の不調から自我を統制出来なくなり事件を起こしてしまう人も増加します。
時には死傷事件も。
そして春は環境の変化が著しい季節です。
進学、進級、就職、転勤、異動、引越しetc...
こういった環境の変化からも自殺者が増加する季節です。
かく言う私も春は苦手な季節です。
空はきれいな青空、暖かさを含んだ空気、冷たい冬を超えて芽吹いた花たち。
好きな要素が沢山揃っているはずなのに、どうしても春になると理由もなく精神が不安定になり、不安で1分1秒を過ごすのが苦しくなります。
毎年春になると好きで嫌いな季節が来た、と複雑な気持ちになります。
話がズレますが、私は動物以外の生命に興味があまりありません。
花はきれいだなぁと思うものもありますが、名前も殆ど知りません。そもそも花は何を考えているのか私には分からないのです。
もう一つ、虫。私はこの世で虫が1番嫌いと言っても過言ではありません。
意思の疎通はできないし、なんといっても勝手に家宅侵入してきます。許されざる蛮行。
そして私は情緒が乏しいです。
みんなが綺麗、と言うような自然の景色を見ても、???となります。
私にとってはただの風景、ただの一場面。
両親が山やキャンプが好きだったので、小さい頃はよく連れて行ってもらいましたが、私にとっては「ついてきてあげてる」感覚でした。
覚えていませんが、私が7歳の時に私は「自分はどこにも連れて行ってもらえたことがない!!」と言って号泣したそうです。(父母、あの時はごめんなさい。)
当時の私からしたらお出かけ=ディズニーランドや遊園地だったので、虫だらけの山に行くのが嫌だったのでしょう。
一方で夫は花が好きで虫も平気、そして季節毎の風景や空気感がとても好きです。
よく桜や梅、彼岸花、向日葵など季節の花々を一眼レフで撮りに行ってます。
夫と付き合っていた当時、私の行きたいところに合わせると水族館やウィンドウショッピング、夫に合わせると自然の豊かな場所や植物園、公園などでした。
付き合いたての頃は自然に対して何とも思っていませんでしたが、夫と居る時間が長くなる程に夫の情緒の豊かさが好きになりました。
今まで目につかなかった名前も知らない花たち。
前までは殆ど同じ草花ぐらいにしか見えてなかったのに、花の色の美しさや透けるような薄い花びらもあれば厚みがあってしっかりした花びらもあって、茎や葉っぱも華奢な花もあり強く凛々しく伸びている花もあり。
木を見上げれば空高く伸びる枝の先に葉っぱやつぼみや花が咲き風に揺れている。
冬の間は寒そうにしていた木々が春になって葉っぱと花を身に纏いおしゃれをしている。
なんとも思ってなかった景色が夫といると輝いて見えて。
思えば春に入籍したのも私が「好きで嫌いな春を心の底から好きになりたい」と言ったからでした。
これから先も、あなたと一緒に見る景色は私にとってかけがえのない輝きを持って目に映るのでしょう。