04 I've Never Been In Love Before
Verce(はじめに
ジャズスタンダードナンバー歌詞和訳も四曲目(三日坊主になってない!)
はI’ve never been in love beforeです。
作詞作曲はフランク・レッサー、シンガーソングライターの方みたいです。
個人的にか、な、り、大好きなスタンダードナンバーです。
基準が非常に難しいのですが、曲としてはどちらかといえばマイナーな曲でしょうか。おそらくジャズが好きな方ならチェット・ベイカーのテイクでの認識があるかもしれません。そうです、ついに真打登場チェット・ベイカーです。前回男性ヴォーカルはマット・デニスが大好き!
って豪語してた割に、再生回数では断然チェットです笑
チェット・ベイカー大好きなんです。
そしてこの曲はイーサン・ホーク主演のチェット・ベイカーの伝記的?映画「ブルーに生まれついて」でかなり重要な役割を担うことになります。
ちょっと前置きが長くなってしまったので、早速歌詞和訳いってみます。
(今回は思い入れが激しいので長くなるかもです・・・)
今回の読みながら聴いてほしいBGMはヤン・ラングレンのテイクで
I’ve Never Been In Love Before歌詞和訳
(sakana-jazz拙訳です。ご容赦ください)
**************
I’ve never been in love before
I’ve never been, in love before
Now all at once it’s you
It’s you forevermore
I’ve never been, in love before
I thought my heart was safe
I thought I knew the score
But this is wine
It’s all too strange and strong
I’m full of foolish song
And out my song must pour
So please forgive,
This helpless haze I’m in
I’ve really never been, in love before
僕は一度だって恋に落ちたことがなかった
今、君に会うことさえなければ
いつまでも永遠にね
僕は一度だって恋に落ちたことはなかった
僕の心は大丈夫だって
自分のことはわかっている
そう思っていたんだ
でもこれはワインだった
とても不可思議で強すぎるものだった
僕は愚かな歌で溢れてしまってる
だから自分の歌を注いで出さなければならない
だからどうか許してほしい
救いようのない霧に、僕はいるんだ
僕は本当に恋に落ちたことが、なかったんだ
**************
この曲の私の勝手なイメージは、女の子と遊びまくってたイケメンがある日、真実の恋を知って、恋という奈落に突き落とされ、恋の苦しみに初めて溺れるといった感じでしょうか。私にとってこの曲はほぼイコールニアでチェット・ベイカーなので、どうしても女性に困ることはなかったであろう、チェットの印象が強く反映されてしまってます。勿論、特にモテるわけではない私からすれば、羨ましくも贅沢な、縁のない歌詞なのかもしれませんが(笑)それでもおそらく誰もが人生で一回くらい経験するであろう、切実な恋の苦しみが肉迫される感じが、なんとも言えず、良いんですね。歌詞は改めて訳すと、とてもシンプルな言葉を使っているのに、表現がなんとも絶妙で思わず唸ってしまいます。
I’ve Never Been In Love Beforeの個人的な感想
先にチェットの映画「ブルーに生まれついて」の説明をすると、この映画自体はかなりチャレンジングな作品だったと思います。何より私が大好きなイーサン・ホークが自身で歌っている(?!)こと、そして内容が実際のチェットの史実からかけ離れている、という点で、キーが違うとか、この作品はファンタジーだ(美化されて)なんて色々言われたりしました。が、ジャズの業界内外含めて評価がかなり高い作品だったと思います。
本当に、この作品だけは、観てほしいんです・・笑
マジで。
チェット・ベイカーという存在以上に、ジャズという音楽の業の深さ、呪われた魅力といえば良いのでしょうか。
ジャズという音楽がどんなものか、を知るにはこの映画を観て頂くのが一番かと思ってるくらいです。
因みにこの映画を観るまで、私はI’ve never been in love beforeが自分だけが大好きな隠れ名曲と思って、一人でこっそり楽しんでましたが、それは大いなる勘違いで、やっぱり監督も含めみんな好きな曲なんでしょうね(笑)
ここで少し話が逸れてしまいますが、
ある意味でこの曲と歌詞のイメージに近い存在というか、映画があるんですけど、スティーブ・カレル主演の「ラブ・アゲイン」この映画でライアン・ゴスリングが演じる役柄がまさしく歌詞にビシッっとハマります。この映画すごい面白いんです。主演の二人も大好きな俳優です。
今日は何も考えずに映画を楽しみたい、そんな時にはすごいオススメの作品です。
・・・・・えーっと、映画の話しかしてないですね・・・笑
曲に話を戻すと、曲調としては明るく演奏するケースが相対的に多くて、それはただ純粋にメロディが素晴らしいからだと思います。だから今でも尚アーティストに根強く演奏される曲なんだと思います。でも、明るい曲調でこの歌詞だと、ずいぶん言葉に重みがないというか、お前そう言っていつも女口説いてるんだろう、って感じになってしまう気がします笑
もちろん歌詞ありきではないのがジャズですが、私の個人的な観点からすると、ジャズってそれぞれが抱くジャズ、曲へのイメージが尊重されるから、魅力が深いと思っているのです。
なんか良いことを言った気がしたので笑
曲を紹介致します。
I’ve Never Been In Love Beforeの個人的なオススメ曲
やはり、王道中の王道、チェット・ベイカーですよね。もう彼のために存在しているような、と言っても過言ではないくらい。吐くほど聴いてます。
でも、最近のアーティストの方で、すごく好きなテイクがあって何度も繰り返し聴いてます。
先ほど、話した、明るい曲調で、というところでオススメとなると、マーティ・ペイチの演奏なんか結構好きです。
私が言うまでもないのですが、どの曲を聴いてもずば抜けた演奏の構成力の高さというか、バランス感覚はめちゃくちゃ心地良くて大好きです。
今回は結局おすすめ映画の紹介みたいになってしまいましたが、まぁ、ジャズって映画と密接な関係にある音楽ですからね笑
毎度好き勝手書き散らしてすみません!笑
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた。
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