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【登山日記】石裂山

こんにちは!魚二十(さかな はたち)です。登山日記第二弾ということで、今回は栃木県鹿沼市にある石裂山(おざくさん)に挑戦してみました!

年末年始の苦い経験のあと、やはりフィジカルから鍛えていかないとな、と思い、ランニングを再開するなど色々考えています。今回の登山もその一環で、やはり定期的に体を動かす必要があるよな、ということで急遽計画を立てました。

石裂山は標高879 mの山で、栃木の観光サイトに冬でも登れる山と紹介されていたので目を付けました。難易度指数的にもそんなに難しくなさそうだけど、鎖場やはしごもあり、なかなかエキサイティングな登山が期待できそうです。

登山口から頂上、下山まではおよそ4時間とのことで、ただ登るだけだと少しもったいないので、宇都宮駅から歩いて登山口まで向かい、下山後は鹿沼駅まで戻ってくる計画を立てました。宇都宮駅までは歩いたことがありますので、ここを起点にするとGPSのログを繋げることができますね。実際に歩いたルートは以下の通りです。

63.98 km, 10:27, 69,668歩 獲得標高1,143 m

登山口まで、結局35 kmくらい歩いていますので、山登りのとこだけ読みたいよ~って方は目次機能をご活用ください。


登山口まで

早速スタート。明るいうちに下山する必要があるので、少し余裕も持ち、7:30頃に出発。

餃子像
駅周辺。綺麗な街並みです。
大通り

出発から1時間ほどすると、だんだんと高い建物が減っていきます。

奥の方に注目すると、雪をかぶった連峰も見えます。
景観配慮色のファミリーマート。日光の影響でしょうか。
橋を渡ってさらに西へ。
田んぼでしょうか。広大です。

基本、最初の方は西へまっすぐ進んでいればいいだけなので、マップを見ずに意気揚々と歩いていました。しかし、久しぶりにマップを確認するとめちゃくちゃ進路がずれていました……。修正可能な範囲ですが、1時間のロス。早めに出発したし、歩くペースも快調なので、全体の予定には影響出なさそうですね。

大通りを逸れてコース修正。
車通りも大分少ないです。
国道293号線と合流。いつの間にか鹿沼市に入っていたようです。
もう10:00くらいなんですけど、山の陰になる部分だからか、霜が残っています。
生きがいの森。どういう森なんだろう。後ろの山々もめちゃくちゃ綺麗です。男体山とかなのかな。
武子川

武子川からさらに20分ほど進むと、さらに大きい黒川に辿り着きます。

交差点が大きく、モニュメントとかもある。
河原も遊歩道っぽく整備されていますね。
としょかん

いつの間にか鹿沼駅の隣あたりを通過していたらしく、この辺は駅周辺ということになるみたいです。確かに少しにぎわった街並みでした。

国道のマーク多すぎる!!
該当の交差点。
鹿沼市役所の前を通過
石裂山への案内も現れ始めました。
ハイキングコースも多く、度々このような看板を目にしました。
シンプルに山が多い。特徴的な山容を一枚。
ひたすら続くのどかな道。
熊も出てくるみたいです
御幣岩橋。大芦川を渡ります。

御幣とは神様への捧げ物のことみたいです。この辺りは採石で有名ですので、何かその辺りが関係した地名なのでしょうか。

水も透き通っていて綺麗。
猫発見。
鹿も出てくるんだ。
水路の縁が凍ってます。
石裂山まで11 kmくらいか〜
石裂山と書かれた灯籠もありました。

のどかな道を歩いていると、突然後ろから、自転車に乗ったおじいさんに話しかけられました。まあこの道を歩いてる人って結構珍しいんだろうな〜。地名や集落に関する面白い話、学校が閉校してしまうという悲しい話などを聞かせてもらったのですが、なんか話の流れでお家にご招待いただくことになりました。驚愕。

奥さんがカステラとココアを出してくれました。

引き続き、この辺りの地理や、近くで拾ってきた面白い形の石、さらには株の始め方なんて話もしてくれて、楽しい時間を過ごせました。

猫が膝に乗ってきた。

ずっと歩いてると知らない人に話しかけられることはよくありますが、家に上げてもらえたのは初めてですね。ありがとうございました。

さて、貴重な経験ができたのはいいのですが、ついつい長居して時間がかなりタイトになってしまいました。その後おじいさんが「車で送ろうか?」と提案してくれたのですが、気持ちだけいただきました。すみません、歩くことにこだわりがあるんです。

再スタートし、カステラパワーで加速していきます。

作りかけの歩道。
倒れてるカーブミラー。
段々山っぽい風景になってきました。
隣には荒井川が流れています。
道も曲がりくねってきました。山を避けて道を作ったのでしょう。
あと2 km!
地図によると、この辺がトロッコ線路跡らしい。奥に見えるコンクリートの柱がそうでしょうか。
車道も一車線に。
森っぽい雰囲気も出てきました。登山口までもう少し!
川もゴツゴツしたり穏やかに流れたり、色んな表情を見せてくれます。
なんかめちゃくちゃワンワン聞こえる!と思ったら犬が川を渡ってきてました。
荒井川を渡ります。
さびれた看板
石裂山のバス停!!

ということで、ここからいよいよ山に入っていきます!!

登山開始

麓には神社。その脇を通って山に入っていきます。
1年で3件の死亡事故か……。気を引き締めて参ります。

ちなみに、最初のルートミスとおじいさんとのお話によってかなりスケジュールが遅れています。標準コースタイム4時間に対して3時間で踏破しないと暗闇に包まれてしまう計算。これまでの経験から3時間踏破自体は余裕だろうと踏んでおりましたが、登山というのは何が起こるか分かりません。1時間半経ったら頂上まで行けなくても引き返そう、と固く心に決めました。

まだアスファルトで舗装されています。
しばらく進むと駐車場が。ここまでは車で来られますね。
回遊コースの案内。

石裂山の近くには月山というピークもあり、そっちの方が標高はやや高いです(890 m)。

舗装されてない道が始まります。

ここまではランニングシューズを履いて歩いてきましたが、石が増えてきたことを確認し、登山靴に履き替えました。

平地と山の両方を歩く場合には、靴を履き替えるのがおすすめです。もしくは中間くらいの性能の靴を履くって手もあるのかな。

登山靴に履き替えると、やはりゴツゴツした道でも安定した歩行ができますね。まだまだ歩きやすい道なので、ぐんぐん進んでいきます。

いたるところに霜柱が。なんかデカくね?
滝もある。
なんか崩落しててワロタ。

左右どちらかに迂回すれば問題無く進めましたが、開始間も無くこんな道に遭遇すると若干ビビりますね。

ザ・登山道という感じの道。
横のネットには蔦っぽい植物がびっしり。
石段の上に休憩所が見えます。
猿より頭の毛が三本……?

息を切らしながらも、20分ほどで分岐点に到着。

まずは北側にあるピーク、月山を目指します。
いや、どこが道なんだ。
いや、、、どこが道なんだ。

この山、テープなどの目印がめちゃくちゃ少なくて、基本迷いながら登っていました。GPSとマップを注意深く確認していないと、簡単にコースアウトしてしまいます。今まで自分が登ってきた山が優し過ぎただけで、目印とかあんまりないのが普通なのかな……。

これも多分正規ルートじゃないと思います。
登れる場所ないもんな〜これ。

GPSやマップを見るだけでは正規ルートへの復帰は難しいです。周囲の状況をよくよく確認して、登れそうな場所を見つけていきます。

行けそう!!

しばらくするとハシゴが!ということは正規ルートだ!!

ハシゴでホッとすることになるとは。
その先には鎖
さらに少し進んだところにも鎖

もう、鎖やハシゴが登山道の目印ですね。思ったより多くてびっくりしてる。

階段もあるけど所々崩壊してる。
案内板発見。スタート地点が加蘇山神社なので、1.8 kmくらい進んだことになるのかな。
目指すのはこっち。もうちょいで月山には着くな。
ハイキングコースというには少し険しい気がしますね。
ちょっと尾根っぽくなってるところを進みます。

この辺で老夫婦とすれ違って驚愕しました。僕も、年取ってもこのくらいハードな山登れるようになりたいな。

木々が視界を遮りますが、その間から見える景色はめちゃくちゃ良かったです。
山頂付近にも鎖が
ラストスパート!
かと思ったけどまだまだあるよ〜
到着!
え、これ「がさん」って読むの?
昔は山荘もあったのかな。

木で視界が阻まれ、眺望はあまり良くなかったです。ペースとしては良い感じ。この感じでいけば暗くなる前に下山できそうです。引き続き石裂山のピークを目指します!

少し下りて、南側へ。
橋。壊れそうで怖い。
もうちょい。
すごい木の根っこ。
石裂山到着!!
木の隙間があり綺麗な景色が望めます!
反対側は生い茂ってる。
三角点もありました。

この時点で時刻は15:20くらい。同じペースで下ることができれば、余裕で明るいうちに下山できます。少し休憩してから下山開始。

途中で平地の方も見渡せました。

下山の方が息切れとかないし楽だろうと思っていたのですが、この山はそんなに甘くなかったです。下りも当然ルートが分からず、しかも下りる時の方が「滑り落ちたら死ぬ」みたいな恐怖が強いです。

ルートを外れた先にて。

足をかけた石が転がり落ちて、めちゃくちゃ下の方で「カツン」って音がするんですよ。"死に直結"とはいかずとも、転落→大怪我→遭難くらいは全然あるな、と思い、これまで以上に注意深く進んでいきました。

別に案内板があってもどこが道なのか分からないな。
こっちは行っちゃダメなんだ。
ということはあっち……木の陰に、長ーい階段が見えますね。
はしごだ。
上から撮影。なかなかスリリングですね。

はしごは一歩ずつ進んでいれば落ちることはないと思うんですけど、急な岩肌を登ることが多いのでハラハラします。ハシゴとハシゴの継ぎ目は変則的な移動が必要なこともあり、かなり集中力が必要でした。

まだあるんか……。

上りのハシゴだからまだいいけど、これが下りだったらもっと怖かっただろうなと思いますね。足元確認しづらいし。

東剣ノ峰。チェックポイントのひとつです。
ふ、普通の道だ!!!
ここも、分かりにくいですがよくあるつづら折りの道。なんて歩きやすいんだ。
デカい霜柱を撮る余裕も出てきます。
と思ったら急に険しい道が出てくることもある。
こちらは結構堅牢な階段。
下りた先に橋が見えますね。

この辺も正直道が分かりづらく、あり得ないだろみたいな岩肌をトラバースでなんとか進んでいくみたいな道もありました。多分コース外れてたんだと思います。学生時代のボルダリングの経験が生き、なんとか少しずつ進むことができましたが、かなり怖かったですね。なんか、木の根っことか、層状になってる岩とか、頼りない足場が多過ぎる。

そんなトラバース後の風景。またハシゴ……?
はしごの麓には捨てられた鎖が。
お〜。

この先は奥の宮となっており、登山道というよりは参道ですね。時間も無いので、スキップさせていただきました。

その先には鎖場。
下りた後、下から撮影。
まだまだ続きます。

鎖場の方が、足元は安定してることが多いので、精神的には楽かな。

こちらも下りた後に撮影。足場を探しながら少しずつ下りました。
さらに少し進むと休憩所。
沢っぽい道。まだ進みやすい。
沢を下った先には大きな木がありました。千本かつらというみたいです。

さらに下ること数分……

最初の分岐点だ!!

ここまで来れば残りはオーソドックスな登山道。道に迷うこともなさそうだし一安心です。

正直、慎重に下りていかなくちゃいけない一方で、日が沈んだらそれもそれで遭難するなって思ってたので、ここの分岐点まで来た時はかなり安堵しました。

空には薄っすら月が。あたりも暗くなり始めています。
駐車場まで戻ってきました。アスファルトも始まり、本当に一安心。
麓の神社。

神社でお参りをして、靴を履き替えました。ここからさらに17 kmほど歩いて鹿沼駅まで帰ります。

この鹿沼駅まで帰る行程、イメージだけでなんとなく5 kmくらいかなあ?と思っていたのですが、全然3倍くらいあって爆笑。平地なので、暗くなっても大問題にはなりませんが、計画はきちんと立てた方がいいですね。

来た道を戻ります。
だいぶ暗くなってきた。この街灯、なかなか見ないタイプですね。
橋の近くで一枚。

年始にiPhone 16に買い替えたのですが、暗い場所でもめちゃくちゃ明るく撮影できて驚愕してる。

やたら大きくて明るい交差点。県道240号線と280号線の交差点みたいです。
気温もだいぶ下がってきました。自販機の飲み物で暖を取ります。
闇夜の大芦川。
星も沢山見えました。満月がめちゃくちゃ明るかったのが惜しいですね。
8時間ぶりくらいのコンビニ。

この辺に来ると流石に足が痛くて、特に動き出しは大変でした。でもあと少しでゴール……ラストスパート頑張ります!

黒川に架かる府中橋。街灯もかなり多く、駅が近づいてきたのが分かります。
着いた〜!!
鹿沼駅。日光線はレトロな雰囲気があるのが特徴的ですね。

様々なイレギュラーや、山の難易度が想像以上だったりと、色々ありましたがなんとか目標としてたゴールまで歩き切れて良かったです。筋肉痛はめっちゃありますが、膝や足首は無事だったのも嬉しいポイント。

いっぱい歩いたらいっぱい食べる。

しゃぶ葉は肉と野菜をお腹いっぱいになるまで食べることができるので、めちゃくちゃ気に入ってます。ただ、今日はシンプルな疲労であまり箸が進まず、ちょっともったいないことしたかな……という気持ちになりました。

翌日もしっかり筋肉痛が残っていました。これくらいのアクティビティを月一くらいでやっていって、強い身体を手に入れたいですね。

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