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桜木紫乃さん。
釧路の街を訪れる度に撮りまくった写真をようやく整理出来る時間ができ、パソコンに取り込んでいると、その数およそ1000枚ごえ。見返してたら、ふつふつと釧路の街への思いが沸き起こり、無性に文字に起こしたくなった。
2013年に『 ホテルローヤル 』で直木賞を受賞された釧路市出身の小説家【 桜木紫乃( さくらぎしの ) 】さんにすっかり心を鷲掴みされた3年前の夏。
彼女の小説で初めて読んだ作品は『 ラブレス 』
眠気を誘うつもりで、枕元に積み重ねられた本のうちの一冊を手に取って読んだつもりが、ページをめくる指が止まるどころか、どんどんと勢いを増して、そこそこ厚みのある文庫本を一気読み。
気付けば、窓の外はすっかり明るくなっていた。
幼少の頃より大概、いろんなジャンルの本を読んできたが、後にも先にも一度も本を閉じること無く最後まで読み切った作品は初めてだった。
それ以来、彼女の作品にどハマりし、 全作品コンプリートするくらいの勢いで読みあさった。
優れた作家だと思った。
彼女の作品には、釧路の街や道東エリアが必ずと言っていいほど登場する。
ずっと、ずっと彼女の物語の中でわたしは釧路の街や道東を旅していた。
京都から釧路へ。
まぁ、数年以内に行けたらいいなぁ。なんて思っていた矢先の2018年8月に、Peach航空の関西空港〜釧路空港便の就航がSTART。
2018年12月。
初めて釧路の地に降り立つことが出来た。それはもうドキドキした。
彼女の小説を腕に抱え、彼女の世界観を感じながら、主人公の眺めたであろう景色を追い求め、夜明けから日没まで、マイナスの気温の中を寒さも忘れて知らない街を一人で、ひたすら歩いた。
自分の足で、自分の目線で歩けば歩くほどその地への愛情は格別なものとなり、気が付けば2ヶ月に1回のペースで訪れている。
もともと旅好きという事もあり、時間があればいろんな所へ訪れては、また違う場所へと。
ひとつの場所へ通い続けるなんて、まったく予期せぬことだった。
たぶん今後、釧路のような街には出会えないだろうと確信している。
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