時々思い出すこと
まだ幼稚園に入る前の話。
46~47年前の記憶。
幾つかある。
どれも幼い私には強烈で、時々思い出される。
猫を100匹飼っているおじいさんがいた。
どこもかしこも猫だらけで足の踏み場もない、そんな家に足を踏み入れたのは一回だけ。
おじいさんより猫の記憶しか残っていない。
多頭崩壊していたかな?
どの猫も丸々していた覚えしかない。
あの猫達は幸せだったのかもしれない。
大雨の中、弟の父親の実家に行った。
とても大きな家でおトイレに行くのに、似たような幾つもの部屋をグルグル回ってたどり着くような屋敷で、毎朝生卵が出されるのだが、この卵の香りを時々思い出す。
今は苦手な香りかもしれない。
ふと思い出す記憶の中で、この二つは強烈だ。
私は自分の記憶が夢なのか現実だったのか分からなくなるときがある。
そう言う記憶が幾つかある。
忘れたいと思えば思うほど、時々思い出される。