母に会って来ました
PCR検査が陰性だったので母に会う事が出来ました。
やせ細った体が痛々しくて言葉にならない気持ちでした。
母は桜島を見ながら大好物のコーヒーを飲むのが好きらしいです。
そしてたこ焼きが大好きなんだそうです。
母の好物さえ知らなかった私達。
母は首から下はほとんど癌に侵されています。
痛みがないのは幸いです。
母の手は細く、その細く小さな手と繋ぐと涙が溢れて仕方なかった。
もっと早く、もっと沢山、鹿児島に帰って来てあげれば良かった。
自分の親は、いつまでも元気なんだと勘違いしていた自分が許せない。
母は娘には良く話したけど、私には寝顔の方が多かった。
でも娘いわく、ばあちゃんは本気では寝てないよねと。
ママと話すのとか、顔を見ると悲しいんじゃないとの事。
正直、もっと会話をしたかった。
でも良いんです。
母は私が書いた手紙をシッカリと読んで、何度もウンウンと頷いてくれましたから・・・・
私の気持ちは母へ・・・
母の気持ちは私へ・・・
2人だけで伝え合ったと思います。
それだけで良いんです。
実は、この犬は施設から引き取った犬で、最近歩かなくなった母の為に大好きな犬となら歩けるだろうと思って連れて来たそうです。
それで母も一緒に選んだ犬だったと弟から教えて貰った。
母は犬や猫が大好きな人で、犬や猫にも好かれる人でした。
母を大好きだった猫が、母の入院当日に行方不明になったそうです。
もう戻って来ないでしょう?
少しだけ親孝行してあげられた?
孫の顔を見せられたから。
もっともっとするから奇跡を起こして。
神様・・・お願い。