グランドカバー(雑草協奏曲)
軽井沢に移住して家を建てると天国のような素敵な軽井沢ライフが始まるわけですが、地獄もまた始まります。それは雑草(死)
雑草も最初は大したことないのですが、手を抜いて適当にしておくと次の年は倍、その次の年は倍々というかんじで増えていき、気がつけば春・夏・秋は草刈り三昧、いや草刈り地獄です。
軽井沢、住宅地だと100坪、別荘地だと300坪くらいありますんで、家以外すべて土むき出しだと間違いなく破れ寺仕様になります。なので、なるべく土の部分を隠して雑草対策します。駐車場や車路、家の周りには砕石や浅間石のビリ、ウッドチップを敷いたりしてなるべく土の部分を減らしたいです。
(防草シートを敷いた上で施工すると更にグッド)
一番問題になるのは庭ですが、それなりに広い面積ですんでグランドカバーと言われる植物をうまく使って雑草対策します。
一番ポピュラーなのは芝で、タイプ的には和芝(野芝、高麗芝)と西洋芝に分かれます。どちらもメリット・デメリットありますが、確実性、メンテナンス性でいうと和芝(マット状になっているものを貼る)、経済性でいうと西洋芝(種を蒔く)という感じでしょうか。
和芝はとにかく敷けばすぐに芝生になるのがいいです。最初から芝が密に敷き詰められるので雑草も生えづらく管理も楽です。最初の根付くまでの水やりに失敗しなければ大体きれいに定着してくれます。ただし平米あたりのイニシャルコストは西洋芝に比べてかなり高くなります。それから冬は枯れて白茶けた感じになります。今シーズン和芝を狭いエリアに貼りましたが、おおむね良好でした。
西洋芝はイニシャルコストが低いのが魅力です。冬も枯れずに緑ですし(ただしくすんだ緑です)、100㎡越えるような庭にはコスト的にはおすすめなのですが管理が・・・大変です。
細かい種なので撒きムラも出ますから芝が均一に生えなかったり、雑草が一緒に生えてきたりできれいな芝生にするのはかなり大変です。雑草よけに芝生にしたのに雑草抜かないといけないとか本末転倒ではあるんんですが・・・
西洋芝は私も5年位チャレンジしていますが、正直ハイシーズンになると雑草抜ききれないので雑草込みで芝刈りしてる感じです。withコロナならぬ、with雑草で管理てとこでしょうか。
パッと見はまあ悪くないところまでたどり着きましたが、5年間毎年追い撒きしたり、そのたびに目土を入れたりしてトータルな手間やコストで見ると、最初から和芝貼ったほうが良かったかもと思うところはあります・・・
管理が楽という意味では、クローバーもおすすめです。友人が500坪くらいのエリアにクローバーを撒きましたが、きれいな絨毯になっています。クローバーはそのへんに生えてれば雑草ですが、やはり雑草、とにかく強い。何もしないと芝が駆逐されていく繁殖力は凄まじいです。種で購入できるので西洋芝と同じように撒いてクローバーの絨毯ができます。
他にもヒメイワダレソウ(リッピア)やクラピア、ヒメツルニチニチソウなど色々ありますが一長一短、その場所にうまくハマれば活躍してくれると思います。
ウチではデッキの崖の部分にヒメツルニチニチソウをいれましたがいい感じで岩を覆ってくれました。
ということで私的にまとめると、管理が楽でコストかからないのはクローバー、コストかかるけど見栄えがよく管理が比較的ラクなのは和芝ていう感じでしょうか。
西洋芝はやるのであれば、とにかく初年度の徹底的な雑草取りがポイントで、それに失敗すると翌年以降倍々ゲームで苦労します・・・
雑草すべて抜くのはけっこう大変なので、芝には作用しない除草剤をうまく使うことをおすすめします。「フルセトスルフロン」という成分が入ったものが西洋芝に良いようですが選択肢が少なく、「シバキープPro(30㎡分で1200円くらい)」か「ブロードケア顆粒水和剤(5000㎡分で1.4万円)」の2つ。価格的には「シバキープPro」一択なのですが量がもう少し欲しいところですよね・・・
グランドカバーに限らず、雑草取りのキモはとにかくタネを付ける前に駆逐することです。このタネが倍々ゲームのもとになりますので。
このへんはまた別の機会に詳しく書いてみたいと思います。