最高の国防とは?
映画「ゴジラ-1,0」が2023年に公開され、世界的に大ヒットとなり、高い評価を受けたことは、皆様ご周知の通りだ。
そしてアカデミー賞も受賞した。
何よりもハリウッドの10分の1以下の制作費でこれだけの作品を作ったことにハリウッドの関係者は大きなショックを受けたらしい。
直近では真田裕之氏のプロデュース&主演のドラマ『将軍』がエミー賞他各賞を独占したことは皆さんの記憶にも新しいと思う。
この他、日本のアニメ映画は「アニメは子供向け」という常識を打ち破り、ジブリ映画の他、新海誠監督の「君の名は」や「鬼滅の刃」、「ワンピース」、「ドラゴンボール」、「スラムダンク」・・・等々、世界中に熱狂的なファンを増やし続けている。
音楽ではYOASOBI、Ado、BABYMETAL、ONE OK ROCK、和楽器バンド、LOVEBITES、MIYAVI・・・など、そして、昭和のJ-POPも海外で見直され、じわじわと確実に世界中に影響を与えている。
その他、アーチストやダンサー、バイオリニストなど、世界中が天才と認める人々が日本から多数輩出されている。
さらに、スポーツでは、井上尚弥、大谷翔平、イチロー等々。
そのほか、文学、芸術、伝統文化、伝統芸能、建築、武道、作庭、料理、・・・etc。
そして、スティーブ・ジョブズなどの、日本にリスペクトされた海外の起業家の出現も増えている。
その他、盆栽、金継ぎ、書道、茶道、さし子、禅、着物、和食、等々・・数えきれないほどの海外への影響がおよび始めている。
その為にも、今後は、世界への影響力のある起業家や才能のあるクリエイターやアーチストを輩出する可能性を高めるため、それらを育てる土壌を堅持することが、最高の国防になると私は信じている。
大谷翔平さんのような選手は日本だから出現したと、海外の専門家や日本研究家が語っているのは皆様もご周知の通りだ。
その理由は言わずもがな。
今や、日本はアメリカにとって最大の脅威の国となりつつある。
それは、日本の影響力によって豊かさの基準が「物質」から「心」に変えられようとしているからだ。
そのことに一番気づいていないのは実は日本人かもしれない。
兵器、薬品、食料、肥料、エネルギー等々を牛耳っている世界的企業も、やはり日本を最も恐れている。
それは、日本だけが武器を持たずして世界を変える力を持つ国だからだ。
例えば、オノ・ヨーコさんがアメリカで「奇跡のリンゴ」を翻訳出版しようとしたら、それをある巨大な組織の力によって止められてしまったという事実がある。これは、それらの企業にとっては、その本の内容が脅威であったことを証明している。
また企業においても、あらゆる分野で多大な影響力を持つ日本。
例えば、自動車産業においてもヨーロッパではトヨタのハイブリットへの対抗措置としてEVに完全移行宣言をしておきながら、早くも撤退している。
結局トヨタに勝てないことを実質認めたわけだ。
最近「自己肯定感」という言葉が飛び交っているが、その前に私たちがまず持つべきは「自国肯定感」だ。
戦後、アメリカから自虐史観を押し付けられ、政治家や官僚などがアメリカの手先となり、飼い慣らされてしまっている。
しかし、私達日本人は、もうそろそろ、アメリカの見えない首輪と鎖を外して、目覚める時が来たのだと思う。
今こそ、日本人は日本の先人達が極めた、自然との調和や八百万の神信仰がもたらす、宇宙観、そして命あるもの全てが共存する美しい地球を目指す生き方をもう一度見直し、そこに立ち戻るべきだ。
日本にはこれから世界の人々が必要とする叡智と目指すべき永遠普遍の美意識と哲学がある。
戦後それらから目を背けられてきたのだが、もういい加減、目を覚ますべきだ。
それが最もアメリカが恐れていることだとしても・・・・・・・
目覚めよ、ゴジラ!!!
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和文化デザイン思考講師 成願義夫