伝統文化は不易流行でなければならない
桃山時代ぐらいから江戸時代中期頃まで、庶民は対丈の小袖を着て細帯をしていました。
何よりも違うのは図柄のデザインです。
後ろ姿をお太鼓が隠さないので、ご覧のように図柄のメインは背中にありました。
帯の結目も前であったり、横であったり、後ろであったりと、変化し、今から見ればとっても自由でした。
江戸時代の代表的な小袖といえば「寛文小袖」ですね。
着物の古典的な着方として、私は復活して欲しいと思っております。
着物を日本の伝統衣装というなら、これもありだと思いませんか。
伝統文化は『不易流行』でなければなりません。
「守るべきこと」と、「新しくすべきこと」があるから時代の流れと乖離せず、置き去りにされず、文化は継承されるのです。
ファッション業界でよく言われている言葉
「20年前は古臭い、50年前は懐かしい、100年前は新しい。」
ヘーゲルの螺旋的発展の法則に従えば、この細帯の発想が新しい着物の流行を生み出す予感がします。
#和文化デザイン思考 講師
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#伝統産業商品開発 アドバイザー
成願義夫
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