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現実は人間の頭の中にのみ存在する。

本日、スタバでとても恐ろしい光景を見た。

3人のママ友が揃って2歳前後の幼い子供を連れており、ママ達は子供をほったらかして、おしゃべりに夢中だった。
幼い子供達は?と、見れば、3人は、皆スマホゲームに夢中で、3人とも黙々と静かにスマホをいじっていた。

1、2歳から遊べるアプリがある。

私には、その光景が鳥肌が立つほど不気味な光景に思えた。

ある種の人間にとっては、こんなな子供が増えることは願ったり叶ったりだろう。まさに計画通りだと言って笑っているに違いない。
その人間達にとって、スマホ中毒の人間はお金を生み出す家畜だ。
せっせとお金を稼いでくれる。
スマホはその家畜につけたカウベルのようなものなのだ。

ところで
最近のデジタル技術は頭の中のイメージすらもリアルに表現する。
デジタルソフトは『現実を再現する』から『リアリティーのある仮想を描く』に画像や映像を大きく変化させた。

画像や映像の可能性を広げた反面、嘘も自在に画像化する事ができるようになった。デジタルアートもいよいよNFTの出現により、高額で取引もされ始めている。

イメージの可視化は実態のない現実とも言える。
立体や実態の概念すらもくつがえされそうな勢いだ。

子供の頃から仮想の世界に慣れ親しんだ子供達が成長すると・・・
ここからは冗談なのだが、近い将来、仮想と現実の区別がつかなくなり、現実と仮想が入れ替わってしまうかも知れない。
アバターが仮想世界で仕事をし、仮想通貨で利益を得る。

映画『ダークシティー』の一場面

そうなると人は、仮想世界におけるアバターが本当の自分で、この世にある肉体は仮の姿として認識してしまうだろう。
アバターの自分は、理想の姿形をして、仮想空間で生き生きと活躍する自分への期待はますます膨らむ。
一方、肉体には生きていくための生命維持装置が装着され、AIに管理されるだろう。
栄養は管から体内に供給され、機械的に運動や排泄が行われる。
楽しいことは全てアバターがやってくれる。
恋愛や結婚もアバターの男女が行う。だから、肉体としての不満はない。

映画『アバター』より

以前こんな事があった。
私が参加したゴルフコンペで早朝に参加メンバーが集合して、スタート前の挨拶をしていた時、皆の真上に大きなUFOが現れた。

オレンジ色に発光し、肉眼ではソフトボール大に見え、空中に静止し激しく回転しているのがはっきり見えた。
もちろん、そこにいた約30人全員が目撃した。
皆が、見上げてUFOを確認して飛び去って消えるまでわずか5〜6秒の間の出来事、消えた後、

中の一人がつぶやいた「今のがUFOというやつですか」・・・

しかし、その後何事もなかったように、主催者が挨拶をしてコンペは始まった。
昼食時その話でさぞや食堂はもちきりだろうと思っていたが、誰もUFOの話題を口にしない。

私もなぜかその話題を口にできなかった。
参加者の平均年齢が高かったせいだろうか。

さっき見たのは、まぼろしだったのか?
自分でも本当に見たのか?自信がなくなってきた。

結局コンペが終わっても誰も話題にしなかった。

自分が日頃存在を否定しているもの、あるいは信じていないものを見てしまった時、人間が下す結論は「見なかったこことにする」という事がよく解った。

映画『マトリックス』の中で、印象的だったセリフ
「現実は人間の頭の中にのみ存在する」というのを思い出した。

映画『マトリックス』

成願 義夫   


(ジョウガン ヨシオ)



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