見出し画像

梅は別名『春告草』とも呼ばれます。

梅は別名『春告草(はるつげぐさ)』とも呼ばれます。

冬の寒さに耐えて、真っ先に春の到来を知らせる吉兆の意味もあり、古来から伝統文様として愛されてきました。
婚礼衣装や晴れ着にも多用されてきた文様です。

映画「獄に咲く花」

写真は映画『獄(ひとや)に咲く花』のワンシーンです。
この映画は吉田松陰と獄中(野山獄)で知り合い、彼を慕い続けた実在した女性『高須久子』を描いています。

写真のシーンは、吉田松陰が江戸幕府の命によって処刑される為、江戸に連れて行かれる前夜の別れのシーンに、久子がこの着物をわざわざ着て別れの挨拶をする場面です。

吉田松陰は日本の夜明け、つまり明治維新を見ることなく、散っていきましたが、久子が着た梅模様の着物は、松蔭の教えのおかげで日本に春がもうすぐ訪れることを告げたかったのだと思いました。

吉田松陰

吉田松陰(享年29歳)の辞世の句は
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ぬとも 留置かまし 大和魂」

獄に咲く花とは・・・梅。
梅は別名『春告草』と呼ばれます。

======================================

#和文化デザイン思考  講師

成願義夫 Jogan Yoshio プロフィール
伝統文様研究家、装飾画家、アートディレクター、着物デザイナー、グラフィックデザイナー、伝統産業商品開発アドバイザー
株式会社京都デザインファクトリー 代表取締役社長

●代表作と最近の活躍
関西国際空港の初代ウエルカムボードのデザイン。
長野県善光寺の納骨堂の納骨壇の扉デザインの他、納骨堂のデザインは多数。
サッポロビールワインラベルなど、手がけたデザインは多数多岐に渡る。

●近況
2018年、秋、成願がデザインした金属製スマホケースが英国ウェールズ国立博物館に永久保管決定。
2018年、冬、和柄をテーマにした民放テレビ番組に解説者として出演。
2019年、春、ジョルジオアルマーニビューティー主催のイベント講師に招かれる。
2019年、夏、京都駅ビルのフォトスポット四箇所のデザインを手がける。
2019年、秋、京都高島屋のバイヤー向け『伝統文様勉強会』講師を務める。
2020年、埼玉県秩父市の招きで2日間に渡り講演会と伝統デザイン勉強会を開催。
2022年、NHKのテレビ番組『美の壷』に出演。

●近年はグラフィックデザイナー、壁面装飾画家、着物デザイナー、伝統文様研究家、伝統産業の商品開発アドバイザー、講演家として、テレビなどにも出演し、幅広く活躍中。  
著書は、和柄デザイン素材集を10冊以上執筆。総販売数は40万冊を突破。
また、著書の大人の塗り絵『和柄のヒーリングぬり絵ブック』(PHP研究所発行)は、累計7万冊を突破していまだにロングセラーを続けている。
成願の和柄デザイン素材集は日本中のデザイン事務所に、必ず1冊以上置かれていると言われている

いいなと思ったら応援しよう!

成願 義夫(ジョウガン ヨシオ)
よろしければサポートをお願いします。 着物業界の為、着物ファンの為、これからも様々に活動してまいります。