【郷土資料収集の日々は長い】
司書になり6年目。
場の雰囲気と流れに合わせて、職場で漂いながら仕事をしていたら、知らぬ間に郷土資料にめっちゃくちゃ詳しくなり……郷土資料担当に就任して3年目。
ところが……
私の勤務する館は、近郊の館と比べても、郷土資料が非常に少ない。
郷土資料を探しにくる方にカウンターで声をかけられると、真っ先に北海道立図書館を紹介する。
※最近は少なくなった。
ただ恥ずかしながら、自館より道立図書館の方が、この地域の郷土資料を持っているのは確実だ。
そして悲しいことに、郷土資料でありながら、既に除籍されているものも多く……調べてみれば、大半が「郷土資料だとは気づかれていない」ものばかりだった。無知とは怖い。
もう二度と手に入らないものも多く、どうするか凄く悩んだ……。
また、郷土資料の書棚は、館内の隅に置かれ、ゴチャゴチャしていて、とても探しやすい棚ではなかったし、手に取りたい棚でもなかった。
そこで考えた末の一昨年、一念発起して、郷土資料の大整理に着手した。
なぜ一昨年だったのかというと、その年の末に、勤続20年~30年のベテラン組(3人)が一斉に退職と聞き、チャンスは今しかないと思った。
何よりも、一番大変なのは、収集だった。
これは現在進行形の話である。
私の勤務する市は、村→町→市へ発展してるのだが、圧倒的に村、町時代の資料が(自館には)無い。 ※道立にはある。
そして、市に入ってからの資料も大半が1980年代後半~が多く、市制施行の頃の70年代の資料が皆無に等しかった。
資料が無ければ、あるところから探せばよいだけ……という考えの持ち主なので、早速、行動に移した。
地元からの寄贈は望めない状況と言うこともあり……古書店を巡った。
学生時代から、趣味で昔の観光パンフレットや、歴史の本を買うために古書店に通っていたのが幸いした。
見つけて買って寄贈する日々が続いている。
ただし、司書は薄給なので、郷土資料に充てられる額は毎月少ない。
→寄贈ではなく公費で買うのが
正解なのだろうが……どうしても買って
寄贈する習慣は変わらない。
※図書館への寄贈については、1本書ける
内容なので、またいつか……。
ただし、誰にも理解されない
可能性が高い。
同僚からは変人扱いを受けている。
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