子どもの頃、染め出し剤に出会っていれば
昔から、歯磨きが苦手だった。
幼かった頃、磨き残しがあると、母に磨かれ泣き叫ぶ子どもだった。
小学生の頃、苦手なものを聞かれると「体育、歯磨き、粉薬」というほどだった。
その苦手意識を持ったまま成長した結果、(恥ずかしながら)きちんとした歯磨きが出来ない大人になってしまったのだ。
そんな時、歯磨きそのものへの苦手意識を変える出来事があった。
今から3年前、私は歯列矯正を始めた。
化膿した親知らずが痛くなって口腔外科に行ったところ、一目で「顎の骨がズレている」と断言してくれた先生のおかげでやることにしたのだ。
ただでさえ歯磨きがほぼ出来ないのに、矯正器具が装着されると、(当然だが)歯は磨きづらくなる。
自分の中ではOKと思っていても、診察にいくと、歯磨きやり直しの繰り返しだった。
何度か通っているうちに、担当の先生より
「このまま磨き残しがあると、虫歯が発生して、その治療のために矯正器具を外さなきゃならなくなる。そうすると矯正治療が遅くなる。だから歯磨きを頑張ってください。」と。
頑張っているのに…と思いながらも、磨き残しがあるのは事実であった。
どうにか上手に磨ける方法がないかと模索した結果、歯医者さんで使っている「歯垢染色剤」(いわゆる「染め出し剤」)を見つけたのだ!
早速、購入し、使い始めたところ、磨き残しが一目でわかり、全然、歯を磨けていないことを痛感したのだ。
加えて歯列矯正で歯並びが整ってくるのも相まって、きちんと歯を磨こうという意識が高まった。