菜の花とれんげとチューリップ
お花見シーズンに突入、みたい。
特にお花見に出掛ける予定はないのだが、近くに桜並木があるので、通るたびにもうすぐ咲きそうだな、咲き始めたな、満開はいつ頃だなと、気にはなる。
個人的には散り始めが好き、その頃桜並木の下を歩くのが好き。
今年はもう少し先だなあ。
子どもの頃は、母の作ったお弁当を持って家族で遠くへお花見に出かけていた。町内に桜なんて学校にしかなかったような…。
私にとってお花見とはお弁当なのだが、結婚して義実家に行ってびっくり、お花見とは、家の裏の公園でバーベキューをすることだった。
朝早くからお義父さんがブルーシートを持って行き、自転車に荷物を括り付けてみんなで運搬。
夫と義弟が火をおこし、私とお義母さんはおむすびを握り、子ども達はいとこと公園で遊ぶ。
毎年桜の咲き具合とお天気から、この日に帰って来いと連絡があり、結構プレッシャーだったけど、いい思い出である。
お義父さんが亡くなってからバーベキューはしなくなり、いつの間にか公園でバーベキューは禁止になったらしい。
夫はいまだに、公園でバーベキューしたいなあと言うけど、私はやっぱりお花見にバーベキューは違う気がする。
それを言うと「お花見にはやっぱりお弁当?」と夫に聞かれたのだが、それも違うような…。
そもそも原風景が桜じゃないんだよな、桜なんて学校にしかなかったもん。
春といえば、祖母が庭に植えていたチューリップ。
同居していたわけではないのだが、花が好きで、季節ごとに色んな花を植えに来てくれていた。
何色がいい?どれがいい?と聞く祖母と、ホームセンターに球根を選びに行っていた思い出。
畑の菜の花と、田んぼの蓮華と、お庭のチューリップが、春の原風景かなあ。
今でも、お散歩途中に出会うお庭に少し植えられているチューリップに、テンションがあがる。