関係人口を移住者予備軍と考える風潮は、どうでしょう?
今回もお読みいただき有難うございます。
サカモトPです。
今回は先日参加したシンポジウムで感じた感想。
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注:ここで記す「地方」は、都市部の対義語ではなく、一定の地域、ローカルという意味で使っている。
― 先日、参加したシンポジウムでの話
先日、関係人口をテーマにしたシンポジウムを聴講した。
登壇者メンバーのせいか、なぜか関係人口の話が、移住者受け入れの話になっていく。
マッチングの話などから移住の話へと広がり、会場の聴講者からも、関係人口に求めすぎなどの意見が出る。
どうも関係人口を労力として捉えるている節も伺える(個人的感想)。
地方から見た場合、関係人口は移住者予備軍なのか?
その話の運び方に凄く違和感を感じた。
シンポジウムの登壇者も地方創生、関係人口というキーワードを語るとき著名な方々だったので、余計、気になった。
― 関係人口は移住者予備軍ではない(個人的意見)
結果として地域に関わった関係人口が、移住するということはあるかもしれないが、移住を視野に話を考えるのはいかがなものか?
関係人口を語るとき、延長線上に移住者を置くのはやめておくべきではないかと思う。
地方の単位で考えると、コニュニティ維持のためには、定住者即ち移住者が欲しいのだろうが、二拠点居住などの言葉が出てきている以上、移住(定住)促進と言うよりは、関係人口の促進を進めるべきだろう。
(関係人口と移住者予備軍は、切り離して考える)
会場からは、関係人口として訪れているのに「移住とか、何かしてくれると期待してほしくない」と言うコメントが出る。
登壇者も「関係人口が即、移住につながるわけではない」「結果的に関係人口が移住してくれれば良い」という主旨のコメントてアンサーを返していたが、どうしても、気になる話の展開だった。
私も結果として、関係人口が定住につながることは否定しないが、論調として移住・定住が前に出すぎている気がしてならないシンポジウムだった。
「関係人口は、移住予備軍ではなく関係人口なんだよ。」
とあらためて当たり前のことを記してみる。
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今回も最後までお読みいただき有難うございます。
またお会いできることを楽しみにしています。
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