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不安の対処法は対処しないこと? 「ま、なんとがなるべ」
みなさんは不安に感じる時にどのように対処してますか?
将来への不安や学業や仕事への不安など、不安はさまざまな形でみなさんの元を訪れることでしょう。
今回は不安の対処法について考えていきたいと思います。
◾️恐怖と不安の違い
不安に似た言葉で恐怖がありますが、まずこの二つを区別するところから始めてみましょう。そうすることで不安の正体が見てくるはずです。
恐怖:見えるもの
不安:見えないもの
ざっくり分けるとこんな感じになります。
恐怖は高所恐怖症や閉所恐怖症、また虫が怖いとか蛇が怖い、というように、対象がはっきりしているものです。
つまりそれが無ければ恐怖心がわき起こらないということです。
言い換えれば避けようがある、対処できる、ということになります。
一方、不安は対象がはっきりしていません。
そしてそれは他者には理解しづらいということでもあります。
それゆえに避ける方法がない、対処できない、と感じやすくなってしまいます。そしてそのことがさらに不安を強めてしまう、という悪循環を生みます。
◾️不安は不定形
将来の不安。学業や仕事への不安。
これらは形がありません。
つまり人によってどこまでも大きくなってしまう可能性があります。
中には不安を加速させる情報を集めずにいられない、という人もいるでしょう。
なぜ不安なのか、ということを説明するために必要な情報を集め、「だからこれは不安なのだ」ということで安心する。だけど不安はより強固になり色濃く残ってしまう。このような状況に陥ってしまう人もいるでしょう。
特に昨今は不安を煽ることで儲けようとする人もいます。
詐欺事件も不安の解消の代償としてお金を巻き上げる、というスタイルである一面もあるのではないでしょうか。
形が無いし見えない。でも不安。その不安を大きくする人たちもいる。
このような状況をどのように対処すれば良いのでしょう。
◾️ま、なんとがなるべ(津軽弁)
不安の対処法は簡単です。
それは「ま、なんとがなるべ」です。
津軽弁で「なんとかなるだろ」です。
不安は今の自分では対処できないから不安なんです。
恐怖は今の自分でも対処できます。逃げたり。殺虫剤買ったり。
不安は今の自分では対処できない。
ということは今何かすることなんか何も無いのです。
なのでその不安はひとまず置いておいて、未来の自分がなんとかしてくれるので、とりあえず「ま、なんとがなるべ」と言っておきましょう。
間違っても今の自分でどうにかしようと考えないことです。
不安は見えません。
形もありません。
大きさも分かりません。
ただ、あなたにとって天敵である、ということだけが分かっています。
今対処できる術を持っていない。
なので未来に放り投げる。
それだけです。
「ま、なんとがなるべ」とつぶやいたあとは、ご飯食べたり筋トレをしたりして、とりあえずレベルアップと休養に努めましょう。
大丈夫。
未来のあなたがなんとかしてくれます。
もしその未来のあなたがまだ不安に押しつぶされていたら。
もうお分かりですね。
再度「ま、なんとがなるべ」とつぶやくだけ。
さらに未来のあなたに託しましょう。
大事なのは「今戦わないこと」です。
不安は今のあなたでは対処できないから不安として感じられているのです。
あなたの直感を信じ、未来のあなたに任せましょう。
未来のあなたはレベルアップしてますし、仲間も増えているかも知れません。
さあご一緒に!
「ま、なんとがなるべ」