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Google ColabのGPUをCursorから使用する方法

坂本 直樹

はじめに

この記事を読むとCursorからGoogle Colabに接続する方法が学べます。
CursorでAIペアプログラミングをしながらGoogle Colabのマシンパワーが使えます。


Google Colabを使うメリット

Stable DiffusionやローカルLLMのようなGPUを必要とする開発にはGoogle Colabが非常に役立ちます。
ハイスペックなPCを購入する必要がなく、Google Colabを利用すれば必要なコンピューティング・リソースを必要なだけ購入することが可能です。
参考：Google Colabの価格表

Google Colabが特に適しているのは、以下のようなユーザーです：

  • GPUは必要だが常時ではない

  • 高価でハイスペックなGPUを購入してもモデルの進化が早いので、すぐに陳腐化してしまうと懸念している

Cursorを使うメリット

CursorはAIとペアプログラミングが可能な開発環境で、ChatGPTが組み込まれています。
AIが代わりにプログラムコードを書いたりデバッグしてくれるので、自身で書くコードの量が減って開発生産性が大幅に向上します。
参考：Cursor

CursorからGoogle Colabに接続すると何が嬉しいの？

CursorからGoogle Colabに接続することで、AIペアプログラミングとGoogle Colabの高性能なコンピュータ・リソースを同時に利用できるため、大きな利点があります。
Cursorで開発生産性を向上させつつ、Google Colabを通じてハイスペックなGPUを活用することができます。

CursorからGoogle Colabに接続する手順

1. PCにcloudflaredをインストールする

macOS

brew install cloudflared

Windows

winget install --id Cloudflare.cloudflared

確認する

# インストール確認
$ cloudflared --version
cloudflared version 2024.4.0 (built 2024-04-08T21:09:14Z)

# パスを確認する（パスをメモしておく）
$ which cloudflared

2. Cursorで"Remote - SSH"拡張機能をインストールし設定する

Cursorのショートカットキー Ctrl(Cmd)+Shift+P で"Remote-SSH: Open Configuration File..."を選択し，sshのconfigファイルを開いて以下を追加して保存する

Host *.trycloudflare.com
 HostName %h
 User root
 Port 22
 ProxyCommand <cloudflareの絶対パス> access ssh --hostname %h

3. Colabでの設定

ノートブックを開き，`Edit > Notebook settcelerator"をGPUに設定する．
次に，以下のように記述し，実行する。
パスワードはメモしておく

from google.colab import drive
drive.mount('/content/gdrive')

!pip install colab_ssh --upgrade

from colab_ssh import launch_ssh_cloudflared
launch_ssh_cloudflared(password="<てきとうなパスワードを記入>")

4. Cursorから接続

VSCode Remote SSHへの接続方法が表示されるので実行する。
（画面赤枠部分）

Ctrl(Cmd)+Shift+PでConnect to Host...を選択し，赤枠内のコピーした値を貼り付けする

google driveのフォルダを指定して開く
（パスはご自身の環境に合わせて指定してください。）

/content/gdrive/MyDrive/Colab Notebooks

以上で接続完了です。
Colabは接続解除するとファイルが消えてしまうので、google driveのフォルダ内にファイル保存することをオススメします。

[追記]エラーハンドリング

環境によってエラーや警告が出てきて行き詰まってるとの報告を受けてます。
技術的にはCursorからリモート環境（今回はColab）にSSH接続してるだけです。
エラー（もしくは警告）が出たときには画面キャプチャとエラーメッセージをChatGPTやClaudeに投げて対策を聞いてみましょう。
SSH接続のような技術用語、どのような仕組みで接続してるのかも合わせて聞いてみると丁寧に教えてくれます。
このあたりのことは人よりもAIに聞いた方が丁寧に教えてくれます。

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