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若い患者さんからMBTI診断を教わります。

脳外科の患者さんの大半は70歳以上の高齢者である。
しかし、ごく稀に学生が現れる。

わたしが今まで担当した学生の患者さんは
揃いも揃ってコミュ強だった。
いわゆる陽キャである。
頭の病気があることを忘れるくらい明るい。

「先生さ、MBTI診断って知ってる?」
・・・最初は本気で医療用語かと思った。
診断とつけるなよ、ややこしい。

「先生、絶対最初の文字『I』だよね」

調べた。
①エネルギーの方向 I:内向型。E:外向型。
要は陰キャか陽キャかってことでよろしいですね。
まだやってないけど絶対正解です、ありがとうございます。

その他も
②ものの見方 S:感覚型(現実重視)、N:直感型(理想重視)
③判断の仕方 T:思考型(論理重視)、F:感情型(感覚重視)
④外部との接し方 J:判断型(計画的、組織的)、P:知覚型(柔軟性、適応力)
のそれぞれどちらかに分類され、最終的に16タイプに分類されるらしい。

・・・うるせぇな。
分類好きとは聞いていたがついにここまで来たか、人間よ。
血液型くらいまでにしとけよ。
これ診断やる流れだよね、絶対やる流れだよね。
「そんなのあるんだ!へぇ〜やってみる!」
言っちゃった〜はい、やること増えた〜。

・・・93問???!!
93問も質問されんの?!
でも翌日「やってきたよ」とドヤりたい。やるか。

I、S、T、J・・・?
内向的、現実主義、論理重視、計画的で組織的・・・?
管理者・・・?

「えー先生、めっちゃ真面目じゃんーウケるー」
って絶対言われる。
占い師ではないけど予言できる。
ちょっともう一回やってくる。

・・・同じ結果!
これは間違いなくISTJです、管理者です。諦めて管理してください。
って言われた感じやん。

「結果言うの、待って、当てていい?」
「え、わかるの?『I』は当たってたから残り8パターン中のどれかだね」
「え〜IST・・・最後迷う〜」

あ、SとTは迷わなかったんですね。
「最後の文字はわかんない!どっちでもいける!」

管理者(ISTJ)か巨匠(ISTP)か。
わたしはどっちもしっくりきていない。

そもそも、ISTJである証拠は・・・?とか言いたいが
ISTJのやつがいかにも言いそうなのでやめとく。

【あとがき】
エンターテイナー(ESFP)な明るい女の子から、管理者(ISTJ)の脳外科医がMBTI診断を教わったどうでもいい話を読んでくださりありがとうございました。

結果に納得していない、アンチMBTI診断みたいな書き方になりましたが、
わたしはその後、先輩や後輩、看護師さんにまで
「MBTI診断って知ってる?」
ってマウントをとり始めます。
そんな人間です。

これからも気まぐれに更新いたします。よろしくお願いします。



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