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一生懸命の無駄

1回目の一生懸命は尊い。
初めての挑戦を、あの手この手と工夫しながら一生懸命になってやり切ることは、賞賛に値する。

しかし、同じ仕事を数回経験しても、一生懸命取り組まなければ完了できないとすると、
どうだろうか?

その一生懸命は、評価されるべきではない。
私はとても「無駄」だと思う。

貴重で有限な時間と労力を掛け捨てているのと同義だからだ。

考えてみていただきたい。

同じことを同じ仕組みで、同じ生産性でやることは、新たな価値を生み出さない。
同じ成果を楽に出せるようにならなければ、新たな挑戦に時間や労力を投資できないからだ。
それではイノベーションが生まれず、会社の「ステージ」は上がっていかない。

一方、同じ成果を楽に出せるようになれば、新たな挑戦をするための余裕を作れる。
そして、それができる会社の価値は自然と上がっていくだろう。

だからこそ、組織にとって2回目以降の「一生懸命」は無駄なのだ。

一生懸命をなくすために

ではどうするべきか?
私は「一生懸命」を「たやすく」するための、仕組み化やルールづくりを行なうべきだと思う。
同じことを再度「一生懸命」やるのではなく、誰でもたやすくできるようにするための仕組み化、ルールづくりに「一生懸命」になるべきだ。
その仕組みこそが、組織にとって本当に価値のある資産になる。

組織の生産性を上げる仕組みやルールづくりを行なえる人の評価は、自然と上がっていくだろう。
反対に「一生懸命やったのに評価されない」と嘆く人は、組織として評価できる仕事をしていないだけなのだと私は考える。

「ただ一生懸命仕事する」に留まらず、仕組み化やフォーマット化を行なうこと。
そして、仕組み化やフォーマット化を行なえる人になること。
企業も、そこで働く人も、その大切さを再認識すべきだ。

2度目の「一生懸命」は無駄だ。
それを合言葉に、仕事をしてみないか?

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