ドトールコーヒーのジャーマンドッグは今なお旨い
ドトールコーヒーで虫養い。
ジャーマンドッグをメインに選びアイスコーヒーのお供にします。
ドトールコーヒー以前の日本のホットドッグってロールパンにウィンナーを挟んだ程度の「調理パン以上料理未満」って感じだった。
誰も期待しない料理をわざわざ食べるにふさわしい料理と認識させたお店がドトールコーヒーだったんだろうと思い出す。
ホットドッグと名付けると期待を生まない。
だから「ジャーマンドッグ」と名前をつけて売ったんでしょう。
昔は本当においしかった。厨房のカウンターから見えるところにソーセージを転がしながら焼き上げるグリラーが置かれてて、そこをコロコロ回るソーセージがすでにおいしげ。焼ける香りも漂ってきて、食べる予定がなくても思わずたのみたくなるほどだった。
ジャーマンドッグ以外にフード商品はなかったけど、ジャーマンドッグがおいしかったから他に何かが欲しいと思うこともなかった。
お腹をいっぱいにさせぬ分量、手軽な値段がありがたく、1週間に必ず1度、あるいは2度って頻度で食べてた。
とはいえひさしぶりに食べたジャーマンドッグも悪くはなかった。
一時期、ソーセージの風味にケミカルななにかを感じた時期があったけど今日のソーセージっは自然なおいしさ。
ソーセージの他にあるといえばバゲットっぽい食感のロールにマスタードだけという潔さ。
素材同士の組み合わせで味がととのうところがたのしい。
そういえば昔から粒マスタードを使っていた。当時はそれも珍しくってどこかヨーロッパの料理のようにも感じたものです。
さっくり歯切れソーセージの持ち味、風味をしっかりささせるパンがなによりおいしくて、最後の一口分までソーセージがあってくれることが当然だけどしみじみうれしい。
それにしても…、あのグリラーを使ったお店を一軒だけでもいいから復刻してくれないかなぁ。
値段が高くてもかけつけるのにと思うも、思い出は思い出のままがうつくしい…、って思うことにした。悪くない。