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今日もそばを食べたら寿司にする

渋谷でお蕎麦。「渋谷更科」。

渋谷駅前のセンター街の入り口近くのビルの地下。看板だったりショーケースだったりがかなり大衆的な風情でお店に入るのにちょっと勇気のいる店だった。
ただお店の前に置かれたメニューをみたらそばと丼のセットなんかがあったりして、町のそば屋って感じに惹かれた。
「思い切って入ってみようか」ってタナカくんと一緒に階段をタンタン降りる。

降りきったところに坪庭。引き戸をあけるとしっとりとしたムードのお店にびっくりしました。
何年ぶりかなぁ…、多分、6年ぶりくらい。
ランチメニューは炊き込みご飯や麦とろとそばのセットが3種類。

グランドメニューにも天丼、かつ丼、親子丼とそばのセットがあったりする。値段も手軽。ミニ天丼セットを選んでたのむ。
お店の人は元気でちゃきちゃき。気持ちいい。
「お待たせしました」とお膳が到着。

冷たいそばに天丼、サラダに漬物、ネギにわさびでひと揃え。天ぷらのおいしい匂いが漂ってくる。

この天丼が好きでした。色黒のたれ。
見た目ほど味が強いわけじゃなく、甘辛味に焦げた醤油の風味がまじり軽い酸味が後口スッキリさせるおいしさ。
衣はサクサク。
薄くてしかも膨らんでいて中の具材をやさしく包み込んでる感じ。
エビと茄子とさつまいも。エビは尻尾までカリカリ食べる。

そばは若干太めでつややか。こしがあってかなり頑丈。それに比べてたれは上品。そばを少量、箸で取り上げズズっと思いっきり吸い込んで、その勢いでタレを麺にまとわせ味わう。
キュウリとわかめが約身代わりをしっかり果たし、途中でわさびとネギをちらしてズルンと食べる。

サラダがグリーンサラダや千切りキャベツじゃなくってポテトサラダっていうのが好き。日本料理にない味、食感。よき箸休めになりました。


今日もそばを食べたら寿司も食べるというお約束。
なにしろ渋谷には天下寿司がございますゆえ。
6時ちょっと前。夕食時には早い時間でありながらお店はにぎやか。
最近、来るたびインバウンドさんが増えてくる。
回転寿司らしい回転寿司をインバウンドさんは好みますから。目の前を寿司が流れているからこその回転寿司。

名前を見てもピンと来ない。写真にしたって、実際に目の前にやってくる寿司そのものに比べりゃ説得力はありませんから。
しかも目の前で職人さんが握り続けているから、見ているだけでもワクワクしてくる。
今日は北海道フェアじゃない日。流れてくる寿司の中からいつもは食べないものを選んで食べてみる。

まずは生ゲソ。
生姜がのってやってきた。
茹でたゲソに甘だれをつけたのは最近よく食べる。むっちりとした歯ごたえが好きなんだけど、生のゲソはまるで違った食感、味わい。クニュクニュしていてコリコリでもある。口のすみずみを撫でる感じがたのしくて、しかも噛めば噛むほど甘みがでてくる。オモシロイ。

「ホタテの紐」っていうのが流れてきました。とってみる。
貝の紐を開いて薄くのして仕上げたものなんでしょう…、シャリの上にのせたわさびが透けて見えるほど。こんなに薄くて大丈夫?って思いながら食べるとこれがなかなかおいしい。
パリパリ音を立てて壊れて、シャリと混じってとろけてく。貝独特の強いうま味と磯の香りがおいしくて、これはなかなか。

隣のオーストラリア英語を話す体の大きなおじさんが2皿まとめてとっていたのが「カニカマ軍艦」。
ほぐしたタラバカニ風かまぼこをキュウリと一緒にマヨネーズであえたものがたっぷりのってる。
おいしいなぁ…、海苔の風味にシャリの酸味とぴったりあってたしかにバクバク食べられる。

しめ鯖とってガリをのっけて食べて〆。
5皿10貫、結局全部130円皿。650円というありがたすぎる値段でござった。ありがたい。


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