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浅草、翁そばで表面張力を堪能ス
あんかけそばを食べたくって食べたくて、それで浅草。「翁そば」。
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浅草演芸ホールの近く。路地に面した古色蒼然たる風情のそば屋。1914年創業といいますから大正3年生まれ。翁そばという店名よりも「きそば専門店」の文字が目立つ袖看板がいい味出していらっしゃる。
昼ははいつも行列で、今日は火点し時を選んできました。流石に行列はなかったけれどお店の中はにぎやかで、おじぃちゃまがそら豆つまんでビールを飲んでいたりする。
カレー南蛮が人気の店で多くの人がたのんでいるけど、ボクの目当てはあんかけそばです。迷わずたのんで待ちました。
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カレーの匂いに包まれながらお腹ならして10分ほど。
お盆にのせて器が到着。
熱いですから気をつけてくださいネ゙…、というひと言と一緒にコトリと器が置かれます。
ひと言なくても熱いというのが目で見てわかる。
湯気がスゴいですもん。
色黒のぽってりとした餡にときおり泡が浮かんで表面まできてパチッと爆ぜる。
爆ぜると同時に蒸気がポワっ。
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しかも横から見ると表面張力を絵に描いたような景色にウットリ。器から溢れんがばかりの量の熱々の餡の下には具材が沈んでうっすら姿を見せている。
お箸を入れて麺を持ち上げようにも餡が絡んで重たいコト。底からひっくり返すようにして麺を取り出す。
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麺は太めで色白。太いところがあったり細いところがあったりで、ところどころがよじれてる。
歯ごたえがありかなり頑丈。熱々の餡の下になってもずっと硬さを保ってくれる。麺は太くてもぽってりとした餡がしっかり絡んで口の中へとやってくる。
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出汁のうま味よりも醤油の風味がガツンと口の中にやってくる。しかも熱々。びっくりした舌が一生懸命うま味を探すも探しきれないもどかしさ。
具材が次々顔を出します。かまぼこ、ナルト、分厚いしいたけ、お麩に茹でたほうれん草。甘く煮付けたしいたけがおいしくってニッコリとなる。
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食べてるうちに餡が徐々にゆるくなりスルスル食べられるようになる。ネギをちらしてズルンズルン。
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全部食べたところでそば湯をもらって割って飲む。醤油の影に隠れてた出汁のうま味や風味が顔をのぞかせなんとも旨い。
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お腹がしっかりあったまる。