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浅草ハトヤでホットドッグやらゆで小豆やら
浅草寺さんをお詣りし、あまりに人が多いことにコロナの前のインバウンドブームにわいたときの浅草を思い出す。
ひとりのお詣りはいまだに慣れない。
一緒に隣で手を合わせてる…、って思うもやっぱりちとさみしい。
お詣り終えて散歩して、早めのおやつに「ハトヤ」を訪ねる。
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新仲見世のアーケード街の小さなお店。間口は狭くて奥行きはある。けれど半分ほどが厨房だから客席部分は小さくて、いかにも昭和な店って感じがなつかしい。
創業昭和2年なんです。戦前から続く店。
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ミルクコーヒー、クリームソーダ、ホットドッグに玉子サンド、ホットケーキにゆであずき。どれも開業当時からかわらずずっと続けてるという。
浅草という町だからこそ変わらずにすんだこともあるんだろうなと思う。
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お店の中や商品の写真を撮ると全部セピアに写っていくのが不思議でもある、オモシロイ。
ホットドッグとゆで小豆。
どちらもここの創業以来の名物料理を選んでたのむ。
まず茹で小豆がやってくる。
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名前の通り茹でた小豆のお湯わりみたいな飲み物で、底に沈んだ小豆はスプーンですくって食べる。
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ガラスの器。
ステンレスのハンドル付きの袴をはいているのがハイカラで、ロシアンティーを飲むがごときに開業当初のオシャレを感じたりする。
味はさっぱりとしたお汁粉みたい。
砕けた小豆の粉っぽさが喉をちょっとくすぐる感じがおもしろく、甘みはやさしい。茹でた小豆はホツホツしながら奥歯に当たるとほろっと崩れる。ふっくらしっとり、儚い感じがおゴチソウ。
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ホットドッグを提供するとき「服を汚さないよう注意して食べてくださいね」ってお店の人がひと言添えた。それをすっかり失念しちゃって、ドッグロールを縦に構えてカプッと食べたらパンの間からケチャップ、プチュっと垂れ落ちてテーブル汚した。
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なるほど、こういうことなのね…。お店の人のいうことは真摯に聞かなきゃってちと反省。
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こんがり焼かれたドッグロールはサクッと歯切れ、切り目を入れてこんがり焼いたウィンナさんにケチャップ、それから刻んだピクルス。シンプルだけど必要十分なものはしっかり揃ってて、小腹満たしにほどよいボリューム、そして味わい。よき虫養い。ホッとする。