老舗蕎麦店もテーブル会計になっていました。
昼を蕎麦。今日も新宿の西側で用事をあれこれすることがあり「渡邉」というそば屋を選ぶ。
最近、おいしい蕎麦に飢えてた。
ちょうど朝、近所を歩いていたら開店準備をしているところに出くわした。
お店の外の生け垣を丁寧に整備しながら打ち水をうち、お店の中からおいしい匂いが漂ってくる。今日の昼はここにしようとそのとき思って、仕事を終えてかけつけた。
開店11時ということだった。到着したのは10時40分くらいだったか。営業中になっていました。どうせ、早仕舞いのこの時期です。準備が整ったらお店を開けるという姿勢。たくましいうえ、ありがたい。すでにひと組、お客様がいて店の中は準備万端。
街場のそば屋にしては若干高めの値段。品揃えも少々個性的で、そば三昧というここの人気の一品にする。
お代はレジ払いじゃなくテーブルで…、と目立つところに書いてあった。
おそらくレジの周りの密度が高まることを避けたいからということなんでしょう。
海外ではテーブルチェックは一般的で、けれど日本ではまだ少数派。
日本のお店づくりで苦労するのが、レジの場所と厨房、入り口をいかに最短距離に保つかという点で、もしテーブルチェックがこれを機会に当たり前になってくれれば、いろんなレイアウトのお店を作ることができるようになる。
さぁ、どうなりますか…、おたのしみ。
お店の奥ではダンダンダダンと大きな音をたてて蕎麦が切られてる。しばらくまってボクの注文、そば三昧が到着です。丸いザルの上にこんもり蕎麦が3つの山をなして盛られる。量はたっぷり。せいろ2枚はありましょうか。
それぞれの山にゴマと切り海苔、鰹節。そばの表面はつやつやなんともみずみずしくて、細め、キリッと角が立ってる。
山芋とろろに大きな徳利にたっぷりはいったタレ、薬味。山芋とろろには青のりパラリ。タレを注いでよく混ぜて、蕎麦をたっぷりくぐらせ食べる。もったりとした山芋が蕎麦にからんでトゥルンとお腹にかけおりる。滋養に満ちた山のご馳走。
タレは濃い目で蕎麦を半分ほど浸してズルっと吸い上げる。我ながら、思った以上に大きな音にビックリするも、空気と一緒に口の中へとやってくるタレの香りはまた格別。ズルンズルンとあっという間にせいろは空っぽ。
残ったタレにネギを入れ蕎麦湯を注いでゴクリと味わう。ここの蕎麦湯はサラサラタイプ。タレの中に潜んでた出汁の香りがキリッと引き立ち、お腹がスッとあったまる。
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