ひやひやに梅干し、ゲソ天、揚げ餅、汁まで全部飲み干した
ベルクでのんびり。時計を見たら10時ちょっと前。
今から中野に行けば「うどんや大門」の一巡目にありつけるだろうと思って移動。
11時開店の人気のお店。10時半には待ちの行列ができはじめちゃう。
カウンターだけ、6席の店。だから早めに行こうと思って到着したのが10時20分ちょっと前。にもかかわらずすでに行列ができていた。
週末のにぎわいをみくびっておりました。
数えてみるとボクが11人目。
二巡目に座れる順番。それにうどん屋さんだから回転は早いはず。だから待ちます。それから続々、人は集まり開店時間には30人ほど並んでた。
仕事の合間をぬって奥さんが事前に注文をとってくれる。
メニューはすっかり頭の中に入っているから「ひやひやの小にゲソ天、揚げ餅、南高梅」とスラスラ告げる。
11時20分に席に座って料理を待ちます。
奥さんが天ぷらを揚げ、ご主人がうどんを茹でる。
カウンターの上に貼った注文票を振り返りざま見上げるご主人の表情にキュンっとしました。
まず天ぷらがやってくる。
ぶつ切りにしたゲソの天ぷら、拍子木状の餅の天ぷら。
どちらも衣は薄付きで、そしてすかさずうどんが完成。この阿吽の呼吸がまたステキ。
いつもながらにうつくしい。
透き通った汁に丁寧に折りたたまれるように沈んだうどん。
麺は明るい飴色でつやつやしていてそこに大きな南高梅。ネギがぱらりと彩り添える。
まずは汁。
冷たいのにイリコや鰹節の出汁の香りが華やかで、豊かな旨味に自然な甘み、そして最後にスッキリとした酸味が味をひきしめる。
麺はなめらか。冷たく〆ているのにゴリゴリ硬く感じない。
唇をツルンと撫でて口の中へとやってきて、歯茎や奥歯を撫で回しつつ喉の奥へとすべりこむ。冷たいのにお腹をひんやりさせない肉感的なオゴチソウ。
餅を乗せて七味をパラリ。汁をまとった餅はねっとり、粘ってとろける。
うどんと違った迫力のある食感にうっとりしながら青海苔まとったゲソ天ものせて味わう。
衣の油が汁に混じっていくのだけれど、出汁の風味はゆるぎない。
南高梅を不思議なほどに甘く感じる出汁のマジック。南高梅を甘く感じるだけじゃなく、出汁まで甘く感じるステキ。
汁もすっかり飲んじゃった。
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