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カフェのバフェでテーブルクッキング

オキニイリのバフェのひとつが、ハイアットリージェンシーホテルのメインダイニング「カフェ」のバフェ。
料理の種類よりも料理ひとつひとつの品質にこだわったバフェがたのしめる。なにしろバフェカウンターの内側がキッチンです。調理人がそれぞれの料理のよい状態を見極めて、ときに注文してから作ってくれる。
一時期、バフェに来ると食べ負けるようになったから…、とバフェを敬遠していたことがあったのだけど、何事も「量ではなくて内容」なんだと吹っ切れた。

食べたいものだけ食べられる。
好きな分だけ食べられる。
しかも料理を食べる順番も組み合わせ方も自分の好みを我慢しなくてすむレストラン。ありがたい場所。
そのうえ今日はバフェに並んだ素材を使ってテーブルの上で調理するたのしみまでもを味わえた。

まずお腹の準備をするために冷たいスープ。かぼちゃの甘みとやさしい喉越しにウットリするような冷たいゴチソウ。お腹がゆっくり動きはじめる。
それから前菜。シーザーサラダにカプレーゼ、イカとじゃがいものジェノベーゼ和え。生ハム、それからフレッシュバジル。お子様コーナーにあった鶏の唐揚げに揚げたパセリでひと揃え。

ローストビーフのカービングサービスがあってそれがここの名物でもあるのだけれど今日のローストビーフは上出来。脂の状態、ねっとりとろける食感、しかもジューシー。グレービーソースにホースラディッシュでお腹をしみじみ喜ばす。同じ店の同じ料理でもときによって状態が違う…、食材は人間のために都合よくなんかできてないものって思って今日を感謝する。

はまぐりのワイン蒸しがありました。
殻付きのまま大きな鍋でドーンッと置かれる。凝った料理よりも、こういうダイナミックでシンプルな料理がバフェではありがたい。
ドサッととってまず食べて、プルンと歯ごたえおいしいことにお代わりまでする。お代わり分は殻からとってテーブルクッキングの食材とした。

パスタがあります。
ペンネにスパゲッティ、タリアテッレと3種類。ソースはクリーム、トマトにからすみと3種類で、全部で9種類から好みで選べる。
しかも目の前で作ってくれるというこれもここの人気の料理。
まずはペンネをトマトソースで作ってもらい、そこにたっぷりパルミジャーノ。バジルを葉っぱを飾って食べる。
それからオイルベースのタリアテッレにからすみたっぷり。ちょっと乾いて仕上がってたのでワイン蒸しのスープを少々。はまぐりの実をのっけて味を整え食べる。トマトソースのスパゲッティにはたっぷりはまぐり。かなり贅沢なボンゴレビアンコの出来上がり。

ここはピザも結構おいしい。
焼き方というより生地そのものがおいしくて、冷めて味が損なわれない。
お皿にひと切れ。
ここにもパルミジャーノとフレッシュバジル。ピカンテオイルで辛味を足した。チーズとバジルが特徴的なマルゲリータの、追いチーズ+追いバジル。
「オイオイマルゲリータ」と勝手に名付けてバクッと食べる。

夏用に今日のカレーは辛いです…、とわざわざ但し書きがついてたカレーをビーフピラフと一緒に装う。ポテトサラダにエビのフリッタ。食べるとたしかにカレーはビリビリ。あとからあとから舌の奥から辛味が染み出し汗かかす。そこでポテトサラダをパクっと一口。じゃがいもの甘みとマヨネーズの油の力で舌がみるみるリセットされていくのがオモシロイ。

それにしても生ハムがおいしい。脂の状態。塩の風味にねっとりとした食べ心地。これをなんとか料理したいと思ってちょっと考える。
調理器なんかを使わずに…、さぁ、どうちようと思ってポンッとアイディアひとつ。ご飯とバジル、フレンチマスタードをお皿に並べてクッキング!

生ハム広げて上にバジルの葉っぱをのせる。ご飯をひとつかみ、バジルの葉っぱの上にもりつけ軽くマスタードを塗って生ハムの端をつまんで巻き込みながらグルンとひっくり返すようにして巻く。手づかみできる生ハム寿司のような食べ物、出来上がり。

食べてみればこれが旨くてビックリします。
見た目は桜餅のようで、口に含むと生ハムの脂の香りに塩味がご飯に混じってゆっくりとろける。
生ハムのねっとりとした食感をバジルの葉っぱがさわやかにして、フレンチマスタードの酸味でまるで寿司のように振る舞うおいしさ。
なんだかウキウキするおゴチソウ。

ハムに生ハム、ソーセージとバジルの葉っぱ。ブリオッシュを半分に割りマスタードを塗ってそれらを挟む。真ん中からスパッと切るともう断面がおいしく見える。
ブリオッシュのバターの香りととろける感じが具材をおいしくしてくれる。

〆のデザートはスイカにジェラート。バナナとマンゴーを選んでホイップクリーム添える。喉からお腹がひんやりとしてたのしくお腹に蓋をする。


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