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カウンターにカラーチップとかつ牛丼

新宿南口からちょっと歩いて「たつ屋」に来てみる。

新宿南口から三丁目に向かってちょっと歩いたところにある店。オンリーワンのたつ屋でお昼

牛丼、かつ丼の気軽なお店。ぼんやり歩いていると見落としてしまうほどに入り口小さく、前を通るとおいしい匂いに鼻を撫でられはじめて気づく…、って感じのお店。
売り物は「かつ牛丼」。

かつ丼と牛丼を同時にたのしめるわがままメニュー!

かつ丼と牛丼を一度にたのしむことができる料理がオキニイリ。
今は朝から夜の10時までの営業時間。深夜営業をしていたことがあって、夜中になると不思議とここのかつ牛丼を食べたくなる…、っていけない病を患っていたことがある(笑)。

開業1969年。案外古い

タナカくんともたまに来ていた。腹ペコさんにはうれしいお店。
昔は都内に何軒かお店があって、ボクがずっと働いていた水道橋にも支店があった。今では「桂庵」っていう立ち食い蕎麦のお店になってて、そこもやっぱり丼がおいしかったりするのがたのしい。

カウンターだけ。座って一言「かつ牛丼をお願いします」。厨房の中でテキパキ料理が作られていく。
カツを煮込んで玉子でとじるという仕事にちょっと時間がかかる。だからのんびり待つことになる。カウンターの一段高いところに黄色いカラーチップが置かれる。

プラスティックのカラーチップが食券代わり

かつ牛丼という印。

先にお金を払っておけば心置きなく食べるだけ

待ってる間にお勘定をしておこうと、1200円をカラーチップの横に置く。お店の人が気づいて「ありがとうございます」って言いながら取り上げお釣りの500円玉と一緒に緑のカラーチップを置いていく。

緑のチップはお勘定済みのサイン。なかなか合理的

お勘定が済んでいます…、っていう合図。こういうアナログだけど合理的にして確実なシステムっていいなと思う。

厨房の中には大きなフライヤー。
うどんがメニューにあるから小さな茹で麺機。
出汁の入った深鍋に牛丼の頭が炊かれた寸胴鍋と、昔ながらの調理器具が並んでいるのにホッとする。

かつ丼の卵の具合がボク好み

料理が完成。
深い丼にぎっしりご飯。ぱっと目、まるで開花丼のように見える。
牛丼の頭をどかすと下にはカツが一枚分。

カツの厚さはほどほどで、タレをしっかり吸い込みおいしい状態

縦に切られて玉子で閉じられ、あぁ、かつ牛丼だって改めわかる。卵とじには三つ葉たっぷり、シャキシャキ感を残した飴色玉ねぎ。カツは分厚くないけれど、衣に煮汁が染み込んでふっかりとしたおいしい仕上がり。
ここの牛丼には焼き豆腐が入ってて、ぷるんとなめらか。得した感じ。

焼き豆腐がはいっているのが得した感じ

煮た牛肉もかつ丼のタレも味はかなりきっぱりしてる。醤油の風味が強くって、塩がガツンで甘みは控えめ。いたずらにおいしくしようとしないところがボクは好き。
モリモリたっぷり食べることができる料理がおいしすぎるのは粋じゃない。おいしいものは食べてる途中で飽きてしまうことがあるから、一味足りない程度がおいしい。

硬めに炊けたご飯がパラパラ。汁はザブザブ。オキニイリ

玉子はほどよく熱が入ってふっくら、ぽってり。ご飯は硬めでパラパラしていて、しかもつゆだく。丼の底に煮汁がたまって、最後の方はザブザブかきこみ食べることになる。
丼を手に持ちワシワシ…、お腹いっぱいになるたのしみを手から実感できるのもいい。紅生姜をたっぷりのっけて辛味や酸味を足してもりもり。腹いっぱい。


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