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駅から自由になった駅そば

箱根そばが東京メトロの新宿御苑駅の近くにお店を作った。

小田急線の駅そばとして有名なブランドが小田急線とまるで縁のない新宿御苑にお店を作る。
しかも駅近ではあるけれど駅ビルでも商業ビルでもない路面店。
そういえば一時期、四ツ谷駅の近くに箱根そばが数軒あった。フランチャイズのお店が秋葉原とか新橋とか小田急線と関係のないところにもできたりしてるから、駅そばからの脱却を一生懸命はかってるんでしょう。
駅そばは駅の数以上には作れないもんなぁ…。

それにここを経営している小田急レストランシステムは新宿の小田急百貨店の中にかなりの数のお店を出している。
本館の再開発で売上を随分減らすことになるでしょうから、駅にたよらぬ事業構築が企業存続に直結するに違いない。

夜には酒のあてになる料理も提供。そば居酒屋的にふるまうという二毛作的新業態。
ちなみに駅ナカを中心に展開しているのは「名代箱根そば」。
この店は「箱根そば本陣」という別ブランドで、二毛作店舗はここがはじめて。オンリーワン。興味惹かれて入ってみました。

券売機があり先払い。注文の内容はそのまま厨房に飛んでいくから食券持ったままで着席。番号呼ばれて取りに行くという最近流行りのセルフサービス。カウンター席にテーブル席。厨房は典型的な立ち食いそば屋のスタイルでワンオペでした。

昼のメニューは他の箱そばとほぼ同じ。
コロッケそばの冷たいのを選んでたのむ。
注文受けてから茹で上げる。だから時間がかかります。

駅ナカ店舗と違ってドンッと忙しくなる店じゃない。急ぐ人も少ない場所だから、しっかり時間をかけておいしい料理を作るというこのスタイルでいいのでしょうネ。
5分ちょっとで料理は完成。

大きな紅い鉢の中にそばにコロッケ、大根おろしに茹でたほうれん草、そしてネギ。ワサビが器の縁にたっぷり添えられている。
主役のコロッケは分厚くて揚げたてではないけれどほどよくあったか。衣はがっしり、バリバリで割るとカレーの香りがふわりと漂ってくる。

ニンジン、グリーンピースにとうもろこしが混じったじゃがいもカレーコロッケ。カレーの香りと辛味がキリリとなかなかおいしい。

蕎麦の外皮を一緒に挽き入れた粗挽き粉を使った麺です。香りたかくて歯ごたえもよい。冷たくキリッとしめられて汁とからんでこれまた旨い。
普通の箱そばのコロッケそばは490円。

ここのお店のは600円とちょっと値段は高いけど代わりにほうれん草と大根おろしがついてくる。しかも大根おろしは鬼おろし。ザクザクとした歯ごたえとみずみずしさがつゆやそばの持ち味ひきたてありがたい。
今度は夜に来てみようかなぁ…、って思ったりする。お勉強。


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