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引き算で出来上がるコンセプトも悪くない
歌舞伎町にあった「煮干しラーメン凪」が一ヶ月ちょっと前にリニューアル。
「ナギチャンラーメン」ってお店になった。
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最近、しんちゃんだとかえっちゃんだとか「◯◯ちゃん」の名前のついたラーメン店が次々できてる。
「ちゃん系ラーメン」なんてカテゴリができつつあるほど東京の町を席巻しはじめているんですネ。
特徴は喜多方ラーメン風のスッキリとした味わいの醤油ラーメンだけを扱う絞り込まれたメニューの専門店であるということ。
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工夫をこらした創作料理のような進化形ラーメンが次から次へと出てくる今のラーメン界にあって、先祖返りとでもいいますか…。
どことなくなつかしく特徴がないようでいて、でも独特な味わいのある不思議なラーメン。
スープはなみなみ。
叉焼がギッシリ麺の上を覆ってネギも山盛り。脂がキラキラ浮かんだスープは透き通っていて、見た目以上に味がしっかりしているのネ。
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麺はなめらか。やわらかいけどハリもある。
歯応えよりも喉越しに注力したような仕上がりで、細めのうどんを食べてるような気持ちさえする。
それがやさしい味わいのスープとよくあっていて、なにより叉焼がおいしいんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1701597982789-OUUK16qKQi.jpg?width=1200)
叉焼をご飯にのせるとおいしいですよ…、というのでスープをたっぷり飲み込んだ叉焼をひとつまみ、ご飯の上にのっけて食べる。
叉焼が吸い込んだスープがご飯に染み込んで、ザブッと汁だくの叉焼ご飯になるのがたのしい。
いろんなお客さまが来るのがさすすが歌舞伎町。カウンターの隅っこでカウンターに突っ伏してラーメン丼を抱えるように寝ている人がいたのにはさすがにびっくり。
インバウンドさんも多いのだけど、彼らに商品を提供するお店の人が「enjoy」って声をかけるのが気がきいてるなぁ…、って思ったりする。手慣れてる。
それにしても今までの「煮干しラーメン凪」も流行っていたのになんで業態変更したんだろう。
おそらくそれまでお客さまにしてきた約束をリセットし、新しい約束を結びたかったからじゃないかと思ったりした。
お店とお客さまの間に結ばれる約束…、それがコンセプト。彼らの約束はこれからの飲食店がすべき約束のひとつじゃないかと思いもしました。
変な期待をさせぬ潔い店作り
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