銀座ウエスト。氷のいちご
そして歩いて銀座に到着。まだ11時前。
銀座の町はスロースタート…、行き場をなくしたインバウンドさんがゾンビのように歩く景色をたのしみながら銀座ウエストにやってくる。
まもなくおそらく終わりの夏の冷たいデザート。
「フローズンストロベリーデザート」を食べておこうとそれをたのんだ。
お供は熱いブレンドコーヒー。
磨き上げられてキラキラの銀のシュガーポットにミルクピッチャー、ハッカの香りのおしぼり、天使のロゴがまうお冷のグラスと一緒にまずはコーヒーがくる。
コーヒーに注いたミルクが作る渦巻き模様をぼんやり見つめていたらメインが到着。
あぁ、このうつくしき様。クープグラスの中に凍らせて砕いたイチゴにラズベリー、ブルーベリー、ルビーチョコ。ホワイトチョコレートを混ぜた生クリームが重なり合って「食べて」と誘う。
気持ちを盛り上げるかのようにリゴレットの中のアリア、「Caro nome che il mio cor」が流れてきました。
「慕わしい人の名は」と歌い上げるアリアで、「その名はフローズンストロベリーデザート」と小さく呟いたら「そこはタナカくんっていうところ」って空から叱る声が聞こえる(笑)。
かき氷じゃなく砕き氷だから氷の粒が荒々しくてザクザク壊れる。
壊れながらイチゴの香りや味が舌になじんでいくのが独特で、凍ったイチゴを齧ってる感じがするのがたまらぬゴチソウ。
奥歯で潰れるベリーは口をみずみずしくしてクリームと一緒に食べると口の中でイチゴアイスクリームが出来上がる。今年もこれが食べられた…、って感謝しました。オキニイリ。