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虫養いのめはりおむすび

移動の途中、小腹がすいておむすびを買う。

名古屋駅前のビル地下にある「にぎりたて」という店で「めはり」をたのむ。
注文してからにぎりたて。
ちょっと時間はかかるけれど、作る一部始終を眺めながら待つから安心。そしてたのしい。

手塩をつけるのじゃなく、ある程度、形を作ったところで塩を満遍なくふりかけていく。それを軽く握っていくのが独特。めはりはそれを高菜漬けでまいて仕上げる。
プラスティックのパッケージに大切におさめ、紙おしぼりまでバッグに入れて、それでたったの250円。申し訳なくなる値段。

電車にのって食べようとポリ袋から出すとまだほかほか。握ったときにはどれほど熱かったんだろうと思って、感謝しました。ありがたい。

野沢菜漬けが手にしっとり。ひんやり感じるけれどご飯は熱々。口の中でほどよい温度になっていく。
ザクっと歯切れる高菜漬けの食感が軽快にしてさわやか。海苔とは違った存在感にニッコリします。

ご飯のにぎり具合はやさしくて、はらっと崩れてパラっと散らかる。
刻んだ野沢菜と鰹節を醤油であえたものが、おにぎりの芯に入っているんですね。
これがおいしい。

巻いた野沢菜はハリを感じる。刻んだ野沢菜は口を騒々しくしてくれる。同じものでも形が変わるとまるで違ったものに感じる。オモシロイ。


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